一戸建てに住んでいる子どもは花粉症になりやすい?

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2016年01月27日 12:10  QLife(キューライフ)

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QLife(キューライフ)

低年齢での発症が多くなりつつある花粉症

 立春を過ぎた頃から気になり始める花粉症。花粉飛散量やいつ頃から本格的に飛び始めるか、考えると憂鬱になる人も多いでしょう。最近では子どもの花粉症が多く、発症の低年齢化が進んでいることがロート製薬株式会社の調査で明らかになりました。

 0歳から16歳の子どもを持つ親1,589人のうち、自分の子どもが花粉症だと実感している割合は33.4%。2013年の28.8%から増加が続いています。アトピー性皮膚炎や喘息、食物アレルギーは減少傾向にありますが、花粉症に対する実感は年々増加しています。

 また、花粉症を発症したと思われる年齢について聞いたところ、5歳までの発症が45.5%、10歳までの発症が82.3%という結果に。対して2012年は5歳までが36.6%で、10歳までが69.3%。発症の実感が低年齢化している傾向が読み取れます。

花粉症になりやすい住環境がある??

 調査では、花粉症と住環境の関連も浮き彫りになりました。花粉症の子どもの住環境で最も多かったのは「一戸建て」で35.2%。次いで「7階以上の高層階」が32.4%。近くをトラックがよく通る坂道で一戸建ての場合、花粉症の割合が38.2%と高くなる傾向が窺えました。

 一戸建ては、トラックの排気ガスを吸い込みやすいことが考えられます。大阪府済生会中津病院小児科 免疫・アレルギーセンターの末廣豊先生は、排気ガスにはディーゼル粒子やPM2.5が含まれており、それらの化学物質が花粉のアレルギー反応を強めるため、花粉症が起こりやすいと見解を述べています。

 花粉症は集中力の低下をまねき、生活や学習への悪影響が懸念されます。屋内への花粉の侵入を防ぎ、花粉の季節に関係なく、PM2.5や黄砂のリスクが高い日はマスクを着用しましょう。子どもの花粉症は症状が分かりにくいことも多いので、親が注意深く見守ることが大切です。(林 渉和子)

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