「Vitaが1番売れてるじゃん！」「どうしちゃったんだVita」 『DQビルダーズ』発売効果でようやくVitaの時代到来!?

　1月28日に発売となった、プレイステーション3＆4＆Vita用ブロックメイクRPG『ドラゴンクエストビルダーズ アレフガルドを復活せよ』（以下、『ビルダーズ』）。同月22日に配信された体験版からして、ファンから絶賛されていたが、発売以降も好評を維持。先頃発表された「コンシューマソフト週間販売ランキング」（メディアクリエイト調べ／集計期間：2016年1月25日〜1月31日）では、見事1位（Vita）、2位（PS4）、4位（PS3）にランクインを果たした。3ハードの合計初週出荷本数も37万2,539本と好調で、ゲーマーからも「やっぱり『ドラクエ』は神だな！」など、称賛する声が上がっている。

　15年夏に発表された際は、「『マイクラ』（『Minecraft』／Microsoft）のパクリ」の大合唱となってしまった『ビルダーズ』だが、情報が解禁されるにつれ、そうした声も薄れていった。もちろん、いまでも『マイクラ』を口にする者も見受けられるのだが、それ以上に“溢れ出る『ドラクエ』感”に、誰もが魅了されるようだ。実際、プレイヤーの多くは「RPGがあるし、やっぱり『ドラクエ』」「これは完全に古き良き『ドラクエ』」「『マイクラ』コピーと揶揄されていたけど、プレイすると『ドラクエ』なんだよな」「『ドラクエ版マイクラ』ではなく『マイクラ要素を取り入れたドラクエ』」など、『マイクラ』と比較した上で高く評価している。

　早くも“16年、最強の1本”の匂いがしている『ビルダーズ』は、当然のように売れ行きも好調。初週で約37万本を達成し、ゲーマーからは「すげー！」「『ドラクエ』ブランド健在」「ジジイしか買わないと思ってたけど、だいぶ売れたな」などの声が上がった。いま現在所持していない人の「正直すげー迷ってる」「こりゃ買ったほうが良さそうだ」「面白そうだもんな」といった声も見られるし、まだまだ本数を伸ばすだろう。

　また、約37万本のうち、Vita版が約18万本を占めていることに対し、「Vitaが1番売れてるじゃん！」「どうしちゃったんだVita」「Vita覇権来たな」「Vitaの天下近いのか」という声も多い。Vitaは長らく「人気タイトル不足」が指摘されてきたが、「ソフト週間販売ランキング」と同時に発表された「ハード週間販売ランキング」において、45,114台で1位を記録した。この数字は、1週間前の販売台数（14,999台）のおよそ3倍。『ビルダーズ』が大きく引っ張ったのは間違いないだろう。

　国内では海外に比べPS4が売れず、ハードにおいては、ニンテンドー3DSの時代が続いている。しかし、ニンテンドー3DS同様、携帯ハードであるVitaがここにようやく頭角を現した。携帯できるゲームというと、スマホ向けゲームに流れがちとなってしまっているゲーム業界を、Vitaが変えられるかどうか注目が集まる。
（ゲームタイトルに関して、言及のない限りスクウェア・エニックス）