猛威をふるっていたインフルエンザもだんだん終焉に向かってきているようですが、まだまだ油断は禁物です。冬から春に移り変わるこの季節は、大人も子どももかかりやすい病気として、“気管支炎”があります。
特に、乳幼児の子どもを持つママで、子どもが息苦しそうな咳を繰り返したり、“ヒューヒュー・ゼイゼイ”といった呼吸音をしていたら、要注意! もしかしたら、乳幼児に多い“細気管支炎”かもしれません。
というわけで、今日は“乳幼児に多い細気管支炎の予防法”についてお伝えします。
■赤ちゃんがかかりやすい「細気管支炎」って?
気管支炎は、気管支の炎症により、咳や痰などの呼吸器症状を引きおこす病気の総称です。気管支炎の中でも、乳幼児の下気道を侵す感染症を、“細気管支炎”といいます。
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原因は、たいていインフルエンザウィルスやRSウィルス、マイコプラズマなどで、鼻水や発熱、咳、痰、ヒューヒュー・ゼイゼイといった呼吸音、そして呼吸困難がみられます。
自宅で静養していれば数日で回復するのが普通ですが、重症化すると、入院が必要になることもあります。
気管支炎は冬によくなるイメージを持たれている方も多いと思いますが、今年は真冬でも暖かい日が多く、インフルエンザの流行も少し遅れてやってきました。
気管支炎はウィルスや細菌の感染が原因で起こりますから、もうすぐ4月といえど、まだまだ油断はできないというわけです。
■気管支炎になってしまった時の対処法3つ
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もし子どもが「気管支炎かも?」と思ったら、まずは病院へ。できれば呼吸器科のある病院に行きましょう。
そして、お家では以下のことに気をつけて対処してあげましょう。
(1)水分補給をこまめにする
気管支炎になると、苦しさやだるさから食欲低下してしまう子は多いです。脱水症状になることもあるので、水分だけはしっかり摂らせてあげましょう。水分補給は痰を出しやすくしてくれます。
(2)喫煙などで空気の悪い環境を作らない
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空気の悪い環境は気管支炎を悪化させる原因になります。ご家族に喫煙者がいる場合、かなり離れた場所で吸ってもらうなどして、子どものいる空間は空気を良くしておきましょう。また、室温は一定に保ち、湿度も高くしておきましょうね。
(3)ゆっくり休ませる
気管支炎の間は、お家でゆっくり休ませて、激しい動きなどしないようにしましょう。とにかく、安静第一です。
■気管支炎予防のために親ができること5つ
ここでは、気管支炎にならないために親ができることについてお伝えします。
(1)手洗い・うがいを欠かさない
細菌やウィルスに感染しないよう、手洗い・うがいは欠かさないようにしましょう。
(2)風邪を引いている人に赤ちゃんを近づけさせない
兄弟や家族が風邪を引いているときは、なるべく赤ちゃんに近づけさせないようにしましょう。お世話をするママやパパが風邪の場合は、マスクの着用を忘れずに。
(3)赤ちゃんの前での喫煙は控える(タバコの煙が多い場所には近づかない)
横浜市衛生研究所のHPによると、“1歳未満の赤ちゃんの肺炎・気管支炎について、両親とも喫煙しない家庭の赤ちゃんに比べると、両親とも喫煙する家庭の赤ちゃんは、2倍の確率で、肺炎・気管支炎になりやすい”とする研究があるそうです。
ママもパパも赤ちゃんの前では喫煙は控え、タバコの煙が多い場所に赤ちゃんをさらさないようにしましょう。
(4)人ごみはなるべく避ける
おでかけが楽しい季節になりますが、人ごみはなるべく避けて、ウィルスや細菌に感染しないようにしましょう。
(5)部屋の湿度を高く保つ
加湿器などをつけ、部屋はなるべく湿度を高く保ち、喉や肌などの乾燥を防ぎましょう。
いかがでしたか。
気管支炎になると、呼吸がしにくく、夜も眠りづらくなったりと、大変です。乳幼児の子を持つママは、子どものためにも、家族のためにも、しっかり予防をしていきましょうね。
【参考】
※細気管支炎 – Doctors Me
※こどもの受動喫煙について – 横浜市衛生研究所
【著者略歴】
※ 黄本恵子・・・2010年、ライターとして独立。自己啓発・コミュニケーションスキル系の本や、医療・医学系の本の編集協力・代行執筆を数多く手がける。日本メンタルヘルス協会基礎心理カウンセラー。RIRA認定ルーシーダットンインストラクター。
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