“隠れた名曲ぞろい”の2人組ユニットC&K、あの有名人もこっそり教える魅力とは?

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2016年04月06日 21:41  リアルサウンド

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C&K

 CLIEVY(クリビー)とKEEN(キーン)からなる男性二人組シンガーソングライターユニットC&Kが、8月27日に福岡県・海の中道海浜公園にて初の2万人規模の野外ワンマンライブを開催する。デビュー当時より「全国地元化計画」と銘打って、ライブに主軸をおいた活動を行ってきた彼ら。全身で観客をノせ、踊らせ、トークで笑わせ、そして美声バラードで泣かせるエンタメ色の強いステージングには、業界内からも熱い視線が注がれている。特に、今夏のライブはこれまで以上に規模を拡大して行われる勝負ライブ。「C&Kはナマで聴いてこそ!」という評価が広く浸透するチャンスでもあるだけに、気合いの入ったパフォーマンスを見せてくれるに違いない。


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 2010年にメジャーデビューして以降、じわじわとファンを集め、ライブの動員数もうなぎのぼり。早耳な音楽ファンの間では名曲ぞろいのアーティストとして認知されつつあるC&K。驚くべきはその戦略で、ほとんどの楽曲はノンタイアップ&大掛かりなプロモーションもなし。にもかかわらず、熱狂的なフォロワーを持ち、1万人規模のライブを次々に成功させるなど、快進撃を続けている。これはつまり、単純に楽曲の良さやライブの完成度の高さで支持を拡げているということ。それはどこか、「隠れた名店」が時間をかけて口コミだけで広がっていく構図を思わせる。ゆくゆくは彼らも「予約の取れない超有名店」になってしまうのか……。いずれにせよ、確かな実力があってこそ貫けるスタンスだ。また、マーティ・フリードマンや土屋アンナ、スザンヌ、GAKU-MCなど、著名人にファンが多いのも特筆すべきところ。彼らがSNS等でC&Kに言及することで、次々に新たな層を呼び込む例も生まれている。


 では、C&Kの何が多くのファンを虜にするのか。それは圧倒的な歌唱力にほかならない。ハスキーな女性ボーカルを思わせるCLIEVYのスーパーハイトーンボイスと、耳に心地よく響くKEENのシルキーボイス、それぞれの個性が絶妙に絡み合って豊かなハーモニーが生まれる。それも、たとえば「ぼくのとなりにいてくれませんか?」のような切な系王道バラードはもちろんのこと、「ジャパンパン〜日本全国地元化計画〜」のようなダンスチューンにも随所に感じられるところが面白い。また、楽曲の多彩さも注目すべき点で、独自のスタイルとして、ディスコやファンク、ソウル、レゲエなどのブラックミュージックから、フォークや80年代の歌謡曲までジャンルを大胆に横断する“JAM(ジャム)”を確立。さまざまに表情を変えるボーカルワークと、この“JAM”により生み出されるトラックによって唯一無二の音楽世界が出現するのである。


 4月13日には自身初となるオールタイムベストアルバム『CK IT'S A JAM 〜BEST HIT UTA〜』をリリース。初期の人気タイトル「ぼくのとなりにいてくれませんか?」をはじめ、累計20万ダウンロード突破した「アイアイのうた〜僕とキミと僕等の日々〜」、2015年9月に発売された最新楽曲「キミノ言葉デ」まで、デビュー以降の6年間を総括するにふさわしい全15曲を収録している。ファン必携のアイテムとしてのみならず、C&K入門編として聴くにもぴったりの1枚。今はまだ大ヒット曲こそないものの、これからの可能性を感じさせるに十分な彼ら。まさに今“知るべき”アーティストである。(文=板橋不死子)


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