最も睡眠時間が短い40代が「最も良質な睡眠」がとれている理由は?

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2016年04月11日 18:00  QLife(キューライフ)

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QLife(キューライフ)

多忙とされる40代ほど睡眠の質が良い

画像はリリースより

 仕事や子育てで忙しい40代は、他の年代に比べて睡眠時間も短めであることが、ドコモ・ヘルスケア株式会社の調査でわかりました。同社が提供している健康管理サービス「WM(わたしムーヴ)」と「ムーヴバンド2」の10代から70代の利用者1,923人を対象にした調査で、年代ごとの睡眠データを分析したところ、40代の平均睡眠時間は6時間1分で、他の年代より短い結果だったのです。

 ところが、睡眠中に目覚めてしまう中途覚醒の割合を比較すると、40代が10.2%で最も低く、中途覚醒している時間も平均37分で最も短いという結果でした。つまり40代は、多忙で睡眠時間が短いにもかかわらず、質の良い睡眠がとれているということ。それはなぜでしょうか。

 今回の調査の監修を務めた東京睡眠医学センター長の遠藤拓郎先生によると「体力がある若年層である」ことと、「睡眠時間を取りすぎていない」という2点が良質な睡眠には必要とのこと。さらに、「睡眠に大切なホルモンが集中して出る時間帯である0時〜6時になるべくかぶるように睡眠時間を設定することも大切」と指摘しています。40代は、睡眠に大切な時間帯をおさえて、短時間で集中的に良質な睡眠をとれているのです。

適度な運動で質の良い睡眠を得る努力を

 また、睡眠データを性別で見たところ、平日と休日ともに女性の方が平均で15分ほど睡眠時間が長いことがわかりました。中途覚醒時間も女性の方が短く、男性より睡眠の質も良いようです。その理由について、遠藤先生は「女性は“若返りホルモン”といわれる女性ホルモンを持つため、男性に比べて実年齢よりも体も睡眠も若く、中途覚醒が少なく眠ることができる」と解説しています。

 睡眠は意識のないところで起きる現象ですが、日中の活動をコントロールすることで、質の良い睡眠を得ることが可能だそうです。日中によく動くと良質な睡眠が得られるといわれているので、適度な運動を心掛けるのがよいでしょう。ちなみに今回の調査では、1日の活動についても分析しています。その結果からは恋人がいない人の方がいる人より1日あたり0.3km多く歩くことや、大阪出身の人のほうが東京出身の人よりも1日平均0.4km移動距離が多いなど、興味深い傾向が明らかになっています。

 日中の活動量と合わせて、起床を一定に保つことも良質な睡眠を手に入れるために大切です。寝る時間が遅くなったからといって翌日の起床時間を遅くすると、その日の寝る時間が遅くなってしまうというループに陥り、疲れを次の日に持ち越すことになってしまうからです。適度な運動と起きる時間を一定にすることで、良質な睡眠を得るように心がけましょう。(林 渉和子)

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