国内バイク市場40万台割れのピンチで『ばくおん!!』に期待の声!! 大反響のアニメスタートも「スズキだけは売れなそう」!?

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2016年04月22日 13:01  おたぽる

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おたぽる

アニメ『ばくおん!!』公式サイトより。

 3月半ば、日本自動車工業会は2016年度の国内バイク市場が、40万台割れとなる39万2,000台になると見通しを発表した。これは国内のバイク市場の記録が残っている1970年以来初めてのことで、82年の320万台というピーク時と比べるとおよそ13%ほどにしか満たない。しかし、99年には既に100万台を切るなど、年々減少傾向にあったため、関係者はそれほど驚いてはいないという。



 だが、バイク市場について明るいニュースもある。51cc以上クラスのバイクが増加傾向にあること。日刊工業新聞によれば、バイクの運転免許保有者はおよそ1,000万人いて、その中でも子育てが落ち着いた40代後半から50代前半がバイク回帰の期待が大きいという。そのため、各社はスポーツバイク入門機にあたる250ccクラスを中心に商品力を高めており、さらにこれが若い世代にも受けているのだ。もっとも、根本的なところで4輪車付帯免許で50ccバイクにまでしか乗れない日本では、若者のバイク離れは避けられなそうで、規制緩和をメーカーは求めているのだとか。



 しかし、このニュースにも、もともとバイクに興味がない層は、「事故らないバイクがあれば乗ってもいい」「自転車で充分」「今更バイクってのもなあ」「ただただ道楽の乗り物が未だにこれだけ売れてる方が凄いわ」とかなり辛辣。たしかに“普通”の戦略ではバイク市場の回復は難しいのかもしれない。そこでアニメファンからは「これは“あのアニメ”の世界的ヒットに掛かってるな」という声が上がっている。



 あのアニメとはもちろん、2016年4月より放送を開始しているTVアニメ『ばくおん!!』(TOKYO MXほか)。「ありそうでなかった“女子高生×バイク”で贈る、爽快ハイテンション学園コメディー」をキャッチコピーに、2011年にマンガの連載がスタート。全国にバンドブームを引き起こした(?)、少なくともギターなどの楽器の売上に貢献したTVアニメ『けいおん!』(TBS系)に続き、『ばくおん!!』にもバイク市場への貢献は期待されている。



 バンド活動というよりは、女子高生たちのゆるゆるとした部活風景を描いた日常系アニメの『けいおん!』に対し、『ばくおん!!』は日常系ながらも、“バイク乗りあるある”に始まり、特定のバイクやメーカーへの容赦ないディスりが描かれるなど結構マニアック。そしてこれに目をつけたのがメーカーだった。



『ばくおん!!』はこれまで、2013年に原作者・おりもとみまなデザインの車両が「第36回鈴鹿8時間耐久ロードレース」に参戦したり、2014年に全国のホンダドリーム店に漫画の第1話が無料配布されたり、2015年にヤマハ・MT-25のスペシャルサイト上で原作に登場する天野恩紗のコーナーが設けられたりもした。



 さらに今月より始まったアニメでは、作中に登場するKawasaki、SUZUKI、DUCATI、HONDA、YAMAHAのバイクメーカー5社が全面協力し、作中では実機と同じデザインの「ヤマハSEROW225W」「カワサキZX-12R」「ホンダCB400SF」「スズキGS1200SS」といったバイクも登場。1話目が放送されるとさっそく大反響を呼び、「バイク業界がこれにかけてるのをひしひしと感じる」「批判の口がやたらでかいから不安だったが面白いじゃねーか」「やっぱりバイクはかっこいい。そう思えるようなバイクがたくさん描かれてたと思う」と、バイク市場に繋がりそうな声も。さらに海外でも「日本製のバイクが欲しくなった」「このふわふわした髪形の女の子とお揃いのバイクが欲しい」「日本人の戦略はホントにクレイジーだ」と好評を博しているようす。



『ばくおん!!』は縮小を続けるバイク市場の救世主となれるのだろうか。「スポンサーをディスっててウケるw」「ほかのバイクが売れてもSUZUKIは売れなそう」といった声や、バイク自体が高価なことからなかなか売り上げに繋がらないかもしれないが、じわりと数字が上向くことに期待したい。


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  • このアニメ面白いんやけどレーサーレプリカが出ないね…
    • イイネ!1
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