子ども服の誕生と変遷をめぐる! 特別展示「こどもとファッション ―小さな人たちへのまなざし」が神戸で開催

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2016年04月24日 08:02  Pouch[ポーチ]

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ファッションに関する展覧会は数あれど、子供服に焦点を当てた展覧会はそうそうない、かも!

2016年4月23日(土)から6月5日(日)までの期間、神戸市東灘区にある神戸ファッション美術館で行われるのは、特別展示『こどもとファッション ―小さな人たちへのまなざし』

ヨーロッパにおいて、子供は長い間「不完全な、小さい大人」として扱われてきました。タイトルにある “小さな人たちへのまなざし” は、そういった背景を考慮したものなのでしょうが、この考え方、私(記者)はとても好きです。

【子供の服に見る「時代」】

さて、子供の服には時代そのもの、また当時の社会における子供を巡る意識や価値観が反映されています。

【ヨーロッパにおける子供服の誕生とその後の変遷】

たとえば、大人と区別される「子ども」という概念が見受けられ始めた中世。

18世紀半ばに入り、子どもに特別な関心が向けられるようになると、長い間成人の服のミニチュアのように作られてきた子どもの服が、身体的心理的発達に配慮した固有のものとしてデザインされはじめます。

やがて19世紀後半になると、独自のスタイルが生み出されるようになるのです。

【日本の子供服も登場するよ】

このように、18世紀後期ヨーロッパの子ども服の誕生と、その後の変遷を目の当たりにすることができる同展は、一見の価値ありです。

また、ヨーロッパのみならず、明治以降の日本の子ども服も登場。絵画、版画、写真など、子どもをめぐる多彩な表現をたどることもできて、見応えたっぷり。子どもの健やかな成長を願う親の思い、その社会で共有されている子ども観、さらには性差についての意識。さまざまなことを読み取ることができるところも、大きな魅力と言えるでしょう。

お近くの方、あるいは期間中神戸方面へ旅行に行く予定のある方は、足を運んでみてはいかがでしょうか。

参照元:神戸ファッション美術館「こどもとファッション―小さな人たちへのまなざし」
執筆=田端あんじ (c)Pouch

女児用ワンピース・ドレス 1730-1755年頃 藤田真理子氏蔵
ピエール=トマ・ルクレール 『ギャルリー・デ・モード・エ・コスチューム・フランセ』 1776年 個人蔵(石山彰氏旧蔵)
ピエール=トマ・ルクレール 『ギャルリー・デ・モード・エ・コスチューム・フランセ』 1781年 個人蔵(石山彰氏旧蔵)

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このニュースに関するつぶやき

  • なかなか興味深いし、面白そうな展示なのになんかすごく残念な記事。変な文章で興味のあることを書かれるこの微妙な気持ち………ポーチの通常運転…いつもは気にならないんだけど。
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