元テレ朝アナがダウン症に本音、息子の実体験や新型出生前診断に持論。

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2016年04月29日 22:40  ナリナリドットコム

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元テレビ朝日アナウンサーの龍円愛梨(39歳)が、4月28日に放送されたニュース番組「AbemaPrime」(AbemaTV)に出演。ダウン症の息子を持つ母として、自らの実体験と本音を語った。

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龍円は、海外で出産してから間もなく息子に異変を感じたといい、深刻な表情をした医師からダウン症と宣告されたときは「泣き崩れましたね、私が悪いのかなって。自分を責める気持ちばかりが浮かびました」とその時の心境を告白。

落ち込んだ龍円だったが、気持ちが救われたきっかけは自身の母親からの言葉だったという。

「ニコちゃん(=龍円の息子)はニコちゃんで変わってないから大丈夫よ! 子供が幸せだったらそれでいいじゃない」

そう言われ、それをきっかけに「息子から未来が奪われる訳ではない。息子は幸せになれる」と気付いたそうだ。

「ダウン症のことを知れば知るほど、大丈夫だなって思いました。いまは息子との毎日が楽しく、すごく幸せです」と母親の想いを語った龍円は、医師の宣告の仕方についても問題があると指摘。「伝え方次第で受け止め方が変わる。深刻な表情で医師が伝えると、お母さんは自分を責めてしまいます。でも、ダウン症の子供をもつお母さんたちに伝えたい。自分が悪いことは絶対ない、子供たちは育っていくし豊かな人生を送れるんだと」と、世の母親たちへメッセージを送った。

現在、出産前の検査で胎児の状態が分かる「新型出生前診断」が行われており、この日の番組MCで10代企業家の椎木里佳(18歳)から「もし、出産前に何らかの異常があると告げられていたら、産むのを諦めていましたか?」と質問されると、即答で「実際に診断を勧められ、どんな子でも産みたいので検査を受ける必要はない、と医師に伝えていました。ただ、ある程度受けたほうがいいと言われ、エコー検査と(新型ではない)従来型の出生前診断を受け、その時は何も異常はなかった。事前にわかっていたとしても、変わらず生んでいましたね」と語る龍円。

それに対して、「新型出生前診断」で異常が判明した妊婦が中絶を選ぶ確率は96.5%と、先日毎日新聞が報じ(※4月25日付け「新型出生前診断 異常判明の96%中絶 利用拡大」http://mainichi.jp/articles/20160425/k00/00m/040/119000c)、大きな話題となった。

龍円は、「新型出生前診断は、命の選別と言われていますが、遺伝子に異常のある子供たちを排除するために使うのではなく、安心して産むための診断に使って欲しい。異常があると合併症をもっている子が多く、生まれてすぐに手術が必要な子もいます。その可能性が事前にわかっていたら、準備してわが子を迎えられる。そういう風に活用されたらいいなと思う」と意見を述べた。

この日、ゲストとして出演したダウン症のタレント・あべけん太もそれに同調。「がっかりしています。なぜ、テレビではこの事実を流さないのか。怒っています」と、メディアで報じられないことに対して、あべは本音をストレートに語った。

また、視聴者のコメントも「本当そう思う。私も診断は自分への受け入れ準備のために使いたい」「産まない選択をする人を責められないけど、龍円さんの言う通りだね」など同意する声や、自分の知らない実情・ダウン症について考える声が多く上がっていた。

龍円は息子の成長に対して聞かれると、「不安になる親御さんも多いと思う。でも、普通の成長をスローモーションで見ている感じです。ゆっくり育つということですね。ひとつひとつ成長を見逃さず見られるので、親としての喜びを感じます」と、ダウン症の息子を育てる母親だからこそいえるコメントを述べ、同じ境遇の母親たちにメッセージ。「目を伏せるという優しさが日本にはありますけど、やめてください。目を伏せないで下さい。知って下さい」と視聴者へ語りかけた。


元記事はこちら:http://www.narinari.com/Nd/20160437402.html


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  • なんか異常が分かってても産むってのは、産む側のエゴに聞こえるなー。生まれる側から言わせてもらうと遺伝子欠陥が予め分かってるなら選別してくれて良いです。個人的に。
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