5月末でアンジュルムを卒業 田村芽実の参加楽曲は全部で何曲?

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2016年05月23日 16:01  リアルサウンド

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田村芽実在籍時ラストシングル『次々続々 / 糸島Distance / 恋ならとっくに始まってる(通常盤C)』(hachama)

 アンジュルムのメンバーである“めいめい”こと田村芽実が、今月30日に行われる日本武道館でのコンサートをもって、グループおよびハロー!プロジェクトから卒業する。


 アンジュルムの改名前のスマイレージ時代に2期メンバーとして2011年に加入。それから約5年間、彼女がこれまでレコーディングに参加してきた楽曲が全部で何曲あるのか、検証しつつ活動自体も駆け足で振り返っていくのが本記事の趣旨である。


 数え方としては、スマイレージまたはアンジュルム名義でリリースされたCDシングル・アルバム収録曲がまずあり、これを本カウントとする。バージョン違いの曲は別でカウントする。また、別ユニット等で参加した楽曲についても分けてカウントする。


 以下リスト中、特に表記がない場合はスマイレージもしくはアンジュルム名義曲。シングルのカップリング曲には[c/w]、アルバム収録曲には[アルバム]と末尾に記した。また、各年でのオススメ曲もあわせて挙げていく。


<2011年>加入1年目


【本体:7曲】
・タチアガール
・スマイル音丼[c/w]
・ブギートレイン'11[c/w]
・プリーズ ミニスカ ポストウーマン!
・こんにちは こんばんは[c/w]
・手を握って歩きたい[c/w]
・かっちょ良い歌 (フィーチャリング スマイレージ)[c/w]


【関連ユニット:1曲】
・ブスにならない哲学 / ハロー! プロジェクト モベキマス


【バージョン違い:2曲】
・スマイレージ シングルス 激萌えリミックス[c/w]
・スマイレージ シングルス 激ヤバリミックス[c/w]


 スマイレージ加入前は子役として舞台やミュージカル等に出演していた田村。その一環としてアニメ『しゅごキャラ!』のミュージカル版にも出演したのが2009年のこと。同アニメの主題歌を歌っていた、当時ハロプロエッグで後にスマイレージのオリジナル1期メンバーとなる和田彩花・福田花音・前田憂佳もこのミュージカルに出演しており、田村と共演することになった。このことがきっかけでスマイレージのファンになった田村だが、2011年に同グループの2期メンバー募集オーディションが開催。応募して見事合格し、田村のハロプロアイドル人生がスタートする。


 2期メンバー加入後の最初のシングル、つまり田村にとってのデビュー曲が、この年の秋にリリースされた「タチアガール」。当時は小川紗季が夏に突如卒業、冬に前田も卒業と、1期メンバー2人が相次いでいなくなる激動の時代だった。


<2012年>加入2年目


【本体:11曲】
・チョトマテクダサイ!
・チャンス到来![c/w]
・涙GIRL[c/w]
・ドットビキニ
・すまいるブルース / 須磨入姉妹[c/w]
・恋人は心の応援団[c/w]
・好きよ、純情反抗期。
・君は自転車 私は電車で帰宅[c/w]
・寒いね。
・私、ちょいとカワイイ裏番長[c/w]
・黄色い自転車とサンドウィッチ[アルバム]


【バージョン違い:1曲】
・スマイレージ シングルス 激アツリミックス[c/w]


 メンバーが6人になって最初のシングルが「チョトマテクダサイ!」。前作の「タチアガール」「プリーズ ミニスカ ポストウーマン!」の時期はデコ出しの髪型だったが、このシングル辺りから前髪を作るようになった。また、この曲は歌衣装の配色がそのままメンバーカラーとなっており、田村=緑のイメージを印象づけたところがある。


 シングル「ドットビキニ」のカップリング曲である「すまいるブルース」は、福田花音とのデュエットによる“須磨入姉妹”名義での楽曲。曲名通りの昭和ブルース歌謡のパロディ的な一曲だが、歌唱力がなくてはパロディとして成立しないところを、福田と共に見事に歌いこなしていた。その福田のグループ卒業公演となった昨年11月の日本武道館コンサートでも同曲がセットリストに入っており、名場面として記憶に新しい。


<2013年>加入3年目


【本体:13曲】
・旅立ちの春が来た
・どうしよう[c/w]
・新しい私になれ!
・ヤッタルチャン
・ええか!?
・「良い奴」
・新・日本のすすめ![アルバム]
・大人の途中[アルバム]
・天真爛漫[アルバム]
・私の心[アルバム]
・夕暮れ 恋の時間[アルバム]
・ねぇ 先輩[アルバム]
・さよなら さよなら さよなら[アルバム]


 前年の「すまいるブルース」、そしてシングル「寒いね。」のカップリング曲で、2012年秋ツアー“ちょいカワ番長”でのキー曲となった「私、ちょいとカワイイ裏番長」といった楽曲などで、田村の迫力ある堂々とした歌声の魅力は、徐々にファンの間に知られていくようになった。評価が決定的になったのは、この年の春にリリースされた2ndアルバム『②スマイルセンセーション』の1曲目「新・日本のすすめ!」だろう。曲冒頭の〈ほんにまぶしい月夜の元で 恋人たちがランデブー〉、そしてサビ前の〈ばったり ちゃっかり 八兵衛ベイベベイベ〜〉といったパートを朗々と歌う田村は輝いていた。


 また、秋に開催されたミュージカル『我らジャンヌ 〜少女聖戦歌劇〜』での田村の演技および歌唱も評判を呼んだ。幼少の頃からの舞台出演経験、そして宝塚歌劇団のファンだという彼女の資質が花開いた瞬間でもあった。


<2014年>加入4年目


【本体:8曲】
・ミステリーナイト!
・エイティーン エモーション
・嗚呼 すすきの
・地球は今日も愛を育む
・叙情組曲「スマイルファンタジー」[アルバム]
・ONE DAY[アルバム]
・か〜てぃんこ〜るんるん[アルバム]
・SMILE OVERTURE[アルバム]


【関連ユニット:12曲】
・Forget-me-not 〜私を忘れないで〜 / シルベチカ+少女たち[アルバム]
・Eli, Eli, Lema Sabachthani? / オールキャスト[アルバム]
・シルベチカなんて知らない! / リリー+少女たち[アルバム]
・繭期のティーチング / 紫蘭・竜胆+少女たち[アルバム]
・或る庭師の物語 / シルベチカ・リリー+少女たち[アルバム]
・ひとりぼっちのスノウ / チェリー+少女たち[アルバム]
・TRUE OF VAMP / スノウ・リリー・マリーゴールド[アルバム]
・共同幻想ユートピア / ファルス+少女たち[アルバム]
・もう泣かないと決めた / マリーゴールド[アルバム]
・永遠の繭期の終わり / リリー+少女たち[アルバム]
・少女純潔 / オールキャスト[アルバム]
・葬送終曲「聖痕《スティグマ》」 / リリー・シルべチカ・紫蘭・マリーゴールド[アルバム]


【バージョン違い:4曲】
・Eli, Eli, Lema Sabachthani? ※Ver.違い[アルバム]
・ONE DAY [新録ver.][アルバム]
・叙情組曲「スマイルファンタジー」 [新録ver.][アルバム]
・夢見る 15歳 / 田村芽実[アルバム]


 この年にリリースされたシングル曲において、田村の歌唱パートが比較的多いものとしては「嗚呼 すすきの」が挙げられる。


 だがしかし、田村の魅力がより光っていたのはやはり舞台仕事だろう。この年は夏に『LILIUM -リリウム 少女純潔歌劇-』、秋に『S/mileage's JUKEBOX MUSICAL「SMILE FANTASY!」』という2本の舞台があった。前者は近年のハロプロ演劇の中でも未だ根強い人気を誇っている作品で、マリーゴールド役の田村のソロ曲「もう泣かないと決めた」では気迫の込もった歌唱が聴ける。後者はスマイレージの過去楽曲を取り入れたミュージカルで、グループのメジャーデビュー曲「夢見る 15歳」が田村ソロで歌われた。どちらの舞台もサントラCDが発売され、使用楽曲が音源化されている。


<2015年>加入5年目


【本体:13曲】
・大器晩成
・乙女の逆襲
・七転び八起き
・臥薪嘗胆
・魔法使いサリー
・出すぎた杭は打たれない
・ドンデンガエシ
・涙は蝶に変わる[アルバム]
・カクゴして![アルバム]
・マリオネット37℃[アルバム]
・汗かいてカルナバル[アルバム]
・交差点[アルバム]
・友よ[アルバム]


 3期メンバーが加入し、グループ名もスマイレージからアンジュルムに改名した昨年2015年。「大器晩成」がグループの新たな代表曲として爆発的な支持を得たのは周知のことだが、田村の歌唱パートが比較的目立つ楽曲としては「七転び八起き」を挙げたい。Aパートの〈まわるまわるよ人生なんて ジェットコースターみたいさ〉、サビ終わりの〈次がチャンスだよ!〉などで印象的な爪跡を残している。


<2016年>加入6年目


【本体:3曲】
・次々続々
・糸島Distance
・恋ならとっくに始まってる


 前年2015年12月に卒業発表を行った田村。彼女のアンジュルム在籍時ラストシングル3曲のうち、本人メイン曲となっているのが「恋ならとっくに始まってる」。アンジュルムに改名してからは初めてのつんく♂提供曲で、田村の卒業へのはなむけの一曲ではあるのだが、わかりやすく当て書きされているというわけではなく、もっと普遍的な“始まり”を描いた歌詞となっている。そんな楽曲を田村は冒頭のセリフパート含め、活動5年間で培った実力を思う存分発揮して表現している。


 この「恋ならとっくに始まってる」という曲は、アレンジ上での目立った特徴は特にない広義でのロック歌謡なのだが、例えばBメロに入る際にさりげなく転調していたり、サビでの〈もう止めたり出来ないよ〉という譜割りが若干トリッキーだったりと随所での技が光っており、聴くたびに癖になっていく安定のつんく♂楽曲である。



 それでは最終集計。ここまでの曲数をすべて合計すると、以下のような数値になった。


【本体:55曲】
【関連ユニット:13曲】
【バージョン違い:7曲】


 田村は、卒業後はミュージカル女優の道を目指すと公言している。『レ・ミゼラブル』のエポニーヌ役を演じるのが目標だと以前から語っており、18歳の誕生日が来る前にアイドル活動からの卒業を決意した。目標が達成できるかどうかは神のみぞ知るところだが、この若さで将来の進路をきっぱりと決めた決断力、そしてこれまでの活動の端々からうかがえる人間的地力の強さ、これらを兼ね備えた彼女に心配は何もいらないだろう。アンジュルムメンバーとしての最後のステージである日本武道館公演が今から楽しみだ。(ピロスエ)


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