目が大きすぎる、変な武器を使う…　少女漫画で冷めてしまう演出

たくさんの夢がつまった少女漫画の世界。主人公の生き方や恋模様に憧れたという人も多いのでは？　でも、オトナになってしまったせいか、漫画を読んでいてもふと違和感をおぼえて現実に引き戻されてしまう、なんてことも……。今回は「少女漫画で冷めてしまう演出」をヒトメボの女性読者に聞いてみました。

大事なことは漫画が教えてくれた！ 漫画で覚えた日常の知識

●あまりにも目が大きい
「ある程度は少女漫画なら仕方ないですが、女の子の目が顔面からはみ出さんばかりに大きいと、宇宙人みたいで気持ち悪いです」(福岡・23歳)

　確かに目が大きいほうが少女漫画らしくて可愛くもあるのですが……。限度はありますよね。

●おじさんの目も大きい
「おじさんのキャラなのに、妙に瞳がキラキラしていて大きくて女の子の顔にシワとヒゲをとってつけたみたいになっていることがしばしば。そこでいっきに感情移入できなくなり冷める」(高知・31歳)

　女の子やイケメンは存分にキラキラさせていただいて構わないのですが、おじさんは少し控えめにしていただきたいものです。

●ステレオタイプ
「ドジで冴えない主人公、意地悪で金持ちな美人ライバル、主人公が想いを寄せるイケメンが、都合よく冴えない主人公に一目惚れし……そんな分かりやす過ぎるキャラクター像とストーリー展開はもうお腹いっぱいです」(長野・27歳)

　読者はなかなか厳しいですね！　漫画家の先生も大変です。それにしても、この「ステレオタイプ」って、どの漫画が元祖なんでしょうか？

●貧乏設定なのに住んでいる部屋が広い
「貧乏っていう設定なのに家賃なんぼ？って思うくらい広い部屋で一人暮らししてたりオシャレだったりすると『おいおい貧乏なめんなよ』と思ってしまう」(東京・29歳)

　逆に「お金持ち設定」は、現実からかけ離れすぎているので冷めにくかったりするのかも。

●狙いすぎ
「壁ドン床ドンは狙いすぎてて冷める。あれがくるとどこかで見た感じになって、たしかにロマンチックな演出だけど、もうさすがに飽きてきてしまった」(千葉・26歳)

　壁ドン床ドンはもう古い？　こうして新しい胸キュンシチュエーションが、次々漫画から生まれるんでしょうね……。

●武器や車が変
「人物は上手いのにバイクとかピストルとかの作画が変な時。話の内容よりなんかそっちばかり気になってしまう……」（東京・31歳）

　走り出せそうにないバイクやおもちゃみたいなピストル……、けっこう見かける気がします。家電や動物もちょっと不思議なデザインをしていることがありますよね。

●ファッションがダサい
「女子の服はバリエーション豊富でオシャレなのに、男子はどんなイケメンもTシャツの上に何か羽織ってるだけとか、ファッションセンスに男女差を感じたとき」(神奈川・29歳)

　私服が意外とダサいイケメンに主人公がガッカリしたり、ギャップ萌えしたりするのなら分かりますが……。大体においてイケメンは「ダサくない」感じで進んでいくのが解せません。


　とはいえこのベタさや、可愛くて幸せなストーリーも少女漫画の良さだったりします。安定感と捉えて読んでみれば、むしろ楽しめるかもしれませんよ。

（ドッチ/Concent）