トヨタ、ル・マン24時間での5号車TS050のストップ原因を発表

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2016年06月23日 17:21  AUTOSPORT web

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ル・マン24時間チェッカー間際、ストレート上にストップしてしまった5号車トヨタTS050ハイブリッド
トヨタは6月18〜19日に開催された第84回ル・マン24時間耐久レースで、首位を快走しながらもストップした5号車トヨタTS050ハイブリッドのトラブルの原因について、「ターボチャージャーとインタークーラーを繋ぐ吸気ダクトまわりの不具合によるもの」と発表した。

 悲願の初勝利に向けて、レース後半から2号車ポルシェ919ハイブリッドと争いながらトップを走行していたアンソニー・デイビッドソン/セバスチャン・ブエミ/中嶋一貴組5号車トヨタTS050ハイブリッド。チェッカーが近づく頃になるとその差は1分半ほどに開き、サルト・サーキットは多くが『トヨタのル・マン24時間初勝利』を祝うムードとなっていた。

 しかし、フィニッシュまで残り6分半というところで、5号車をドライブしていた一貴は、ポルシェカーブを立ち上がったところで不調を感じ取り、無線で「ノーパワー!」と伝えた。一貴はなんとかTS050ハイブリッドを1周させるも、メインストレート上でストップ。その横を2号車ポルシェが通過し、フィニッシュまで残り3分での首位交代となった。

 この突然のトラブルについては、当初トヨタからは原因は明かされていなかったが、23日「ターボチャージャーとインタークーラーを繋ぐ吸気ダクト回りの不具合によるもので、これにより、ターボチャージャーの制御が失われた」と発表した。

 トヨタはまた、トラブルが起きた後の対応について、下記のように説明した。

「不具合発生時、原因が特定されていない段階で、低下したエンジン出力を回復させるべく制御系の設定変更が試みられた。結果的には5号車はファイナルラップを走り切ることができる状態となったものの、その対応には時間がかかり、規定されている6分以内にファイナルラップを終えることができなかった」

「このトラブルの真因については現在、ドイツ・ケルンのトヨタ・モータースポーツGmbH(TMG)にて詳細を調査中。なお、今回の原因が第2戦スパ6時間レースでのエンジントラブルとは無関係であることは明らかとなっている」

「今後、同様のトラブルの再発防止のため、TMGで徹底的な原因究明調査を進めている」

このニュースに関するつぶやき

  • 中嶋一貴が運転しようが仮に小林可夢偉が運転しようが5号車の結果は同じだっただろう。ル・マンにおけるメカ系トラブルは不運でも何でもなくマシンの詰めが甘かったの一点で論議は終わるものだ。
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