「クソゲー供養会」開催に注目が集まるも「クソゲーの定義がおかしい」と指摘の声!! クソゲーとはどんなものを言う!?

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2016年06月25日 19:11  おたぽる

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おたぽる

connpass『クソゲー供養会 2016』より。

 面白法人カヤックがインディーゲームデベロッパー向けイベント「クソゲー供養会 2016」を、7月2日に開催することを発表した。



“コンセプトは良いはずなのに流行らない……”“誰もこのゲームの良さをわかってくれない!”などなど、ノリノリでゲームをつくったものの全く流行らなかったゲームの開発秘話をみんなで聞いて、プレイして供養し、次のゲームを当てよう! というイベントなのだが、これには「これは!楽しそうですw」「とても興味深い」といった声もあれば、「開発者が自分が作ったものをクソと呼ばせる会で話す。なんて寂しい」といった声も上がるなど、多くのゲーム好きが関心を抱いているようだ。



 このイベントには、8名分の“発表枠”と15名分の“観覧枠”があり、発表枠は実際につくったゲームの紹介をLT形式で発表する。「なぜこのゲームをつくろうとおもったのか」「どのくらいインストール数があったか」「オススメの機能」「どんなツールで開発してるか」を赤裸々に語ってもらい、“クソゲー”を供養していくという。そんな勇気ある発表者の面白クソゲーにはカヤックから素敵なプレゼントもあるかもしれない……!? とのこと。また、参加者にはダウンロード祈願ステッカーがプレゼントされ、観覧者も楽しめる企画が用意されている。



 と、一見楽しそうなイベントだが、ゲームマニアからは「クソゲーの定義がおかしい」「クソゲーナメてんのか?」「クソゲーの意味が全然違うんだよなあ」といった意見が多く上がっている。



“クソゲー”とは、ロン毛とサングラスがトレードマークのイラストレーター・みうらじゅんが、1985年発売のゲーム『いっき』(サンソフト)をそのように呼んだことで広まった造語だと言われている。なお、『いっき』は発売当時はそこそこ人気のゲームで、みうら自身も好きなゲームと公言している。だが、ゲーム内容が農民が1人か2人で戦うというシステムで「それで“一揆”と呼べるかよ」といった理由で『いっき』をクソゲーと評したのだ。



 その後、クソゲーという言葉は世間に浸透し、一般的には「面白くない」「ゲームバランスが悪い」「操作性が悪い」「ビジュアル・サウンドが酷い」「ストーリーが意味不明」「バグやフリーズが頻繁に発生」といったゲームを評する時に用いられてきた。



 そしてみうらもまた、85年発売のゲーム『頭脳戦艦ガル』(デービーソフト)を「すぐやられちゃう」「いきなりハードルが高い」と、ゲームバランスの悪さからクソゲーと評し、86年に発売されたゲーム『聖飢魔II 悪魔の逆襲』(CBSソニー、現ソニー・ミュージックエンターテイメント)を、「誰が誰だかわかりにくい」「本当に面白くない、つまらない」という理由から、クソゲーと評したり、言葉の生みの親自身も世間と同じ使い方をするようになった。



 このように“クソゲー”には一応、ある程度決まった定義があり、今回のイベントでは「コンセプトは良いはずなのに流行らない」「誰もこのゲームの良さをわかってくれない」といったゲームを“クソゲー”と呼んでいることに、違和感を持つ人が多く現れてしまったようだ。



 しかし、6月24日現在で観覧枠の応募者数は69人で倍率はおよそ4.6倍になるなど「クソゲー供養会」に注目が集まっているのも事実。「行ってみたい、キャパが小さいので次は300人くらい収容できるホールでお願いします」といった声もあり、“クソゲー”と呼べるかはともかく必見の価値あるイベントになりそうだ。


このニュースに関するつぶやき

  • 最近、自分が好きじゃないって理由だけでクソクソ言うのが多すぎるんですよ。
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