日本美術の流れが半日でわかる通称“トーハク”の魅力

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2016年07月10日 15:10  週刊女性PRIME

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国立西洋美術館が、7月中に世界遺産に正式決定されることが濃厚だという。国内では20番目となる世界遺産の誕生を記念して、美術館や博物館の魅力をシリーズで徹底紹介。今回は、死ぬまでに見ておきたい博物館の常設展をアート通有名人に聞いてみた。 “美術館と博物館の違いって?”案外、即答できる人は少ないはず。文部科学省のホームページによると、博物館とは「歴史、芸術、民族、産業、自然科学等に関する資料を収集し、保管(育成を含む)し、展示して教育的配慮の下に一般公衆の利用に供し……」との説明が。 実は、美術館も広い解釈では博物館の一種。“より何でもアリ”な展示が博物館ということに。 ■日本の美術の流れがバッチリ 通称“トーハク” 「やっぱり上野恩賜公園内にある、東京国立博物館。通称“トーハク”ですね」(美術ライターの浦島茂世さん) あえて、王道を挙げるならばここだという。 「半日、常設展をちゃんと見たら、日本の美術の流れがバッチリわかります。埴輪、土偶の時代から始まり、平安の掛け軸、江戸時代の印籠……などが続き、明治時代でフィニッシュ。とにかく展示数が膨大なので、何かひとつはお気に入りが見つかると思います」(浦島さん) 洋画家としても活躍するタレント・城戸真亜子さんもオススメする。 「国宝級の作品がいっぱいです。長谷川等伯の『松林図屏風』(国宝)はものすごく好きな作品です」 そしてタレント&モデルのはなさんも、博物館ファンであり、トーハクファンのひとり。 「私は仏像が大好きなのですが、仏像展の開催が多いトーハクに行く確率はどうしても高くなります。展示がいいのはもちろんですが、外観に趣があって、中も重厚な作り。いちばん好きな博物館です」 また、知る人ぞ知るオススメスポットだと教えてくれたのが、 「トーハクの敷地内にある表慶館。左右にドーム屋根のある美しい建物です。以前、ハイブランドのジュエリー展を見に行ったのですが、すごく雰囲気とマッチしていて素敵でした!」(はなさん) ■“タイムスリップしたみたい” 江戸東京博物館・江戸東京たてもの園 続いて、はなさんがオススメしてくれたのは江戸東京博物館。 「東京の歴史が楽しく学べます。入ってすぐのところに江戸時代の“日本橋”の実寸大のきれいな太鼓橋が架かっていて。タイムスリップしたような感覚が味わえます。そして、江戸の街並みが再現されたジオラマはすごいです! 感動します。外国人観光客が多いんですが、日本人でも意外と知らない歴史が垣間見られて、面白いですよ」 同じく江戸時代でも、建物に特化しているのが江戸東京たてもの園。 「東京でも郊外の小金井市にあるんですが、敷地が広大。“よく建物を移築できたなぁ”と感心します。昔の薬屋さんや銭湯があったり当時の街並みを再現したストリートも楽しいです」(はなさん) ■“いつか行ってみたい” 福井県立恐竜博物館・博物館明治村(愛知県) そして、恐竜好きでもあるはなさんが、長年憧れている博物館がある。 「福井県立恐竜博物館です。まだ行けてないんですが(笑)。恐竜に関する展示は質・量ともに日本トップクラス。恐竜の全身骨格が43体もあるんです!(所在地の)福井県勝山市は、恐竜の骨や化石などがたくさん発掘されていて、なんと、発掘作業の体験もできるんですよ(要予約)」 さらに“いつか行ってみたい”と、はなさんがタイミングを探っている博物館は多数。 「博物館明治村(愛知県)は面白そうだなと思います。明治時代の建物が移築されています。ミホミュージアム(滋賀県)も、すごく気になっています。陶器などの展示があるんですが、建物自体がとても不思議で、面白い作りになっているようで……謎なんです(笑)」 ■昔の汽車に子どもが感動! 鉄道博物館(埼玉県)と京都鉄道博物館 一方、城戸さんがオススメしてくれたのが、鉄道博物館(埼玉県)と京都鉄道博物館。 「私は主に関西で、子ども向けの美術教室をやっているんですが、4月にリニューアルオープンした京都鉄道博物館がまだ梅小路蒸気機関車館だったころ、子どもたちを連れてスケッチに出かけたんです。 みんな、昔の汽車の色や形の面白さ、大きさに感動していて。そして、ものすごくいい絵を描いてくれました。子どもは、大人以上に大きなインパクトと刺激を受けるみたいです」 ■夏休みに親子でぜひ! キャラクターミュージアム そして、小さな子どもでも必ず楽しめるのは、キャラクターミュージアム。 「4月にスヌーピーミュージアム(東京都)がオープンしました。チケットは日時指定の予約制。2年半の限定オープンということもあり、ものすごい人気です。そして、やはり大人気の三鷹の森ジブリ美術館(東京都)では7月16日から“大人も乗れるネコバス”が限定復活します。 藤子・F・不二雄ミュージアム(神奈川県)、水木しげる記念館(鳥取県)、アンパンマンミュージアム(高知など6県)など、キャラクターミュージアムはたくさんあるので、夏休みに親子で訪れるのも楽しいと思います」(浦島さん)

このニュースに関するつぶやき

  • はぁ凄い凄い(棒読み)京都や奈良の田舎モンやさかいに曼荼羅や伝統的建物や美術品や焼き物や土偶や埴輪や古墳群は本物しか見た事有らへんから羨ましいわぁ(笑)
    • イイネ!8
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