赤ちゃんを産んだ後に、気分の落ち込みやイライラを感じる“産後うつ”。これは、産後に身体を妊娠前の状態に戻そうとホルモンバランスが変化することから起きると言われています。
そこで今回は、管理栄養士の筆者が、妊娠中から食べておきたい“産後うつ予防”につながる食べものを紹介します。
愛媛大大学院医学系研究科の三宅吉博教授らの共同研究チームは、妊娠中の牛乳摂取が“産後うつ症状の予防効果”があると示唆する研究成果を米学術誌に発表しました。
しかし、その真意はまだ不明であり、ヨーグルトやチーズでは効果が認められず、牛乳に多く含まれるカルシウムも関連はみられなかったといいます。
このように身近な食べ物で予防できたら良いのですが、「牛乳は苦手……」という方もいますよね。
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より手軽に始められる産後うつ予防に効果が期待できる食材を3つ紹介します。
(1)納豆
納豆の原料の大豆に含まれる“イソフラボン”という成分は、女性ホルモンと似たような作用を持っており、これによって乱れた女性ホルモンのバランスを整えることにつながります。
また、妊娠中は水銀汚染の心配から、大型のものを中心に魚介類の摂取を控える方も多いと思いますが、そうなるとそもそものホルモンの材料であるたんぱく質が不足したり、たんぱく質源が肉などに偏りがちになります。
大豆という植物性のたんぱく質もうまく取り入れるようにしましょう。
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(2)卵
卵は良質なたんぱく質の摂取源であるだけでなく、ビタミンB6を豊富に含んでいます。
ビタミンB6は“エストロゲン”という女性ホルモンの代謝に欠かせない栄養素です。
さらに、うつ状態で不足する脳の中のセロトニンやノルアドレナリンなどといった、“神経伝達物質”の合成にも関わっています。
加えて、妊娠中はホルモンの関係でビタミンB6の必要量が増加するので、普段に比べて不足しやすくなります。積極的に補うようにしましょう。
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(3)ナッツ
間食にぜひとも取り入れていただきたいのが、ピーナッツ、くるみ、アーモンドなどの“ナッツ類”です。
ナッツもたんぱく質の供給源であり、さらに“ビタミンE”を多く含んでいる食べものです。
ビタミンEは女性ホルモンの代謝に関わる栄養素で、女性ホルモンの生成や分泌を調整している脳の下垂体に働きかけます。
その他にもミネラル、食物繊維、良質な脂質など、たくさんの栄養素のおまけでついてきます。
いかがだったでしょうか。
“産後うつ”は育児への重圧や不安感も原因と言われていますが、食べものを整えることによって予防できる部分も大きいです。
ぜひ、ご活用ください。
【画像・参考】
※ 愛媛新聞ONLINE
※ Valentin Valkov、kps123 / Shutterstock
【著者略歴】
※ 圓尾 和紀・・・管理栄養士。ファスティングマイスター。大学、海外、大学院で七年間栄養学を学ぶ。病院勤務を経て「予防医療に貢献したい」と思い、独立。現在は「和食」と「ファスティング」を取り入れた生活の提案を行う。
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