ペーター・ザウバーが引退。自身のチーム存続を見届け「6年前の苦労が実った」

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2016年07月21日 09:21  AUTOSPORT web

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ザウバーF1チームの創設者、ペーター・ザウバー氏
ザウバー・グループが売却されて所有権が移ることが発表され、これに伴い、F1チーム創設者でザウバーの取締役会長ペーター・ザウバーが引退することが明らかになった。
 
 20日、株主でスイスの投資会社ロングボウ・ファイナンスS.A.が、ザウバー・グループの持ち株会社であるザウバー・ホールディングAGを完全に取得することが発表された。ザウバーF1チームに関しても会社自体に関しても名称は変更されず、モニシャ・カルテンボーンはCEOおよびチーム代表の座にとどまるが、ペーター・ザウバーはすべての職務から身を引くことが決まった。ロングボウ・ファイナンスの会長およびCEOであるパスカル・ピッチ氏がザウバー・ホールディング会長として後任を務める。
 
「モニシャ・カルテンボーンと私は、F1チームおよびザウバー・グループの将来を確保する契約書に、昨日署名した」とペーター・ザウバー。
「6年前、ヒンウィルの本拠とF1におけるポジションを確保するため、私はチームを買い戻すという勇敢な投資を行った。それが正しい行動であったということが証明され、非常に喜ばしい」


 ザウバー氏が立ち上げたチームは1993年からF1に参戦、2006年から2009年まではBMWのワークスチームとして活動した。BMWは2009年末でF1から撤退、ザウバー氏はチームを救済するために買い戻し、2010年以降もF1活動を継続した。
 
 経済的に苦しい状況のなか、参戦を続けてきたザウバーだが、今年は特に苦境に陥っており、合同テストを欠席、従業員へのサラリー支払いが遅れるなど、危機的状況にあることが伝わってきていた。
 チーム存続のため、カルテンボーンは奔走し続け、新オーナーとの契約を確保することで倒産の危機を脱した。

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