関節の不調、40代までに不調を感じ始めた人が約7割

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2016年07月22日 12:00  QLife(キューライフ)

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QLife(キューライフ)

早い人では20代から始まることも

 ひざなど関節の不調は、年齢を重ねた高齢者に特有の症状と思っている人も多いかもしれません。しかし、キューサイ株式会社が実施した「ひざなどの関節の不調」に関する調査では、関節の不調を感じたことのある人のうち、約7割が40代までに関節の不調を感じていたことがわかりました。

 調査対象になったのは、30代から60代の男女824人。ひざなどの関節に不調を感じたことがあるかを尋ねたところ、約4割に当たる361人が「不調を感じたことがある」と回答。さらに、「いつ頃から不調を感じるようになったか」をたずねたところ、20代までに不調を感じていた人が15.1%、30代が26.1%、40代が26.6%となり、40代までに不調を感じている人が合計で67.8%という結果でした。多くの人たちが、比較的若い頃から不調を感じているようです。

 骨や筋肉量のピークは20代から30代といわれていますが、この年代から不調を感じている人も多いため、丈夫な足腰を保つには早めの対策が必要といえます。

「ロコモ美立体操」公認インストラクターがおススメする「3つのS」

 丈夫な足腰を保ち、ひざの不調を抱えないための対策として有効なのは、やはり適切に身体を動かすことです。厚生労働省の「平成25年国民生活基礎調査」の概況によると、介護が必要となる主な原因の4分の1は「運動器の故障」。運動器は、骨・関節・筋肉・神経で構成されており、どれか1つが悪くなると体を上手に動かすことができなくなります。ロコモティブシンドローム(運動器症候群)にならないためにも、ひざなどの関節の不調をそのままにせず、若いときから対策をとることが大切です。

 今回のリリースでは、「ロコモ美立体操」公認インストラクターの大矢満洋氏が室内でできるひざ痛予防のための体操「3つのS」を紹介しています。1つ目のSは「スクワット(足腰強化)」。ゆっくり腰をおろすようなイメージで股関節とひざを曲げます。その時、ひざと足のつま先は同じ方向を向くようにします。2つ目のSは「ストレッチ(股関節)」。床に座り、両足の裏を合わせて股関節を広げ、骨盤から前に倒します。可能ならば肘まで床につけるように。3つ目のSは「スパインエクササイズ(背骨ほぐし)」。うつぶせでひざを少し離し、足裏を天井に向けた状態でひざを直角に曲げ、ゆっくりと足を左右に倒します。

 適度に身体を動かすことは、健康に歳を重ねるうえで重要。こうした運動を若いうちから行うことで、ひざの痛みやロコモの予防を目指しましょう。(林 渉和子)

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