室内熱中症に要注意!シニア世代・子世代の意識・実態調査

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2016年08月08日 12:10  QLife(キューライフ)

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家の中でも危険!室内熱中症の認知度

画像はリリースより

 全国的に梅雨明けを迎えた日本列島は、夏本番。熱中症の発症を避けるために炎天下での外出を極力控えるようにしている人もいるかと思います。しかし、熱中症の問題はそれだけではなく、今注目を浴びているのが家の中で起こる室内熱中症です。トレンド総研では今回、60〜70代の「シニア世代」250名、親と離れて暮らす30〜50代の「子世代」250名を対象に、「室内熱中症」に関する「シニア世代」「子世代」の意識・実態調査を実施し、対策とその実態について明らかになりました。

 高齢者の半数以上が室内で熱中症を発症し、さらに重症化しやすいのも特徴といえます。その室内熱中症の認知度をシニア世代に調査したところ、「室内熱中症を知っている」が96.0%となり、ほとんどの人が知っているという結果になりました。では、生活習慣を変えたり、暑さに気づきにくかったりする高齢者ですが、室内熱中症対策は十分にされているのでしょうか。

高齢になるにつれ気温の感じ方は鈍くなる

 シニア世代に気温の感じ方について伺ったところ、「年齢が上がるにつれ、気温の感じ方が鈍くなっていると思う」と41%の人が回答しています。さらに、水分をこまめにとる、室内気温の管理など室内熱中症対策を行っているかをシニア世代に質問をすると、「はい」69.0%、「いいえ」31.0%となり、3人に1人が対策を行っていないことがわかりました。夏場は水分補給などは大切ですから、キュウリやトマト、スイカなど、水分量が多く体を冷やす作用のある季節の野菜や果物を積極的に食べてもらいたいものです。

 室内熱中症対策はまだまだ不十分と言わざるを得ませんが、実際にシニア世代の9.0%の人が室内熱中症の症状を感じたことがあると答えていることも見逃せません。例えば、エアコンを使用せず、これくらいなら大丈夫かなと扇風機だけで過ごしていた女性は、頭が痛くなったといいます。では、親世代の室内熱中症対策を子世代はどのように感じているのでしょうか。必要性を感じると答えたのは77%と高く、親世代の対策を子世代は万全だと感じていないことがうかがえます。

 そんな親の体調を気に掛ける子世代ですが、将来親と同居する予定があると回答した人は23%にとどまりました。心配はしつつも、親世代・子世代、それぞれ生活基盤が違うことから、そばで見守ることはなかなか難しいといえそうです。ただ、気に掛けることはできますから、こまめな連絡で冷房の温度や利用についてアドバイスするなど、できることからやっていくことが大切なのかもしれません。(樹本睦美)

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  • 歳を取ると知識や経験に頼るクセがついてしまって、純粋に感覚を信じたがらなくなることも原因の一つだろう。
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