10日、リオデジャネイロ・オリンピックのグループステージ第3節が行われ、ドイツはフィジーと対戦した。
試合結果は……なんと10−0! FWニルス・ペーターゼン(フライブルク)が5得点、MFマックス・マイヤー(シャルケ)が3得点、MFセルジュ・ニャブリ(アーセナル/イングランド)が2得点とそれぞれ大爆発。小国フィジーを一蹴し逆転での準々決勝進出を決めた。
一方、試合に敗れたフィジーは3戦全敗でグループ敗退が決定している。オセアニア地方の男子サッカーはニュージーランドが一強に近い力関係となっているが、予選となったXVパシフィック・ゲームズで出場資格のない選手の起用が発覚。これにより出場権を剥奪され、予選を勝ち上がったフィジーが初の五輪出場を決めていた。
フィジーは南太平洋に浮かぶ島々で構成される共和国で、人口は東京都世田谷区や大阪府堺市とほぼ同じ85万人。最新のFIFAランキングは187位であり、今回のリオ五輪に出場した他の15チームとは大きな力の差があった。
10点差での黒星は五輪史上ワースト5位タイ。また、グループステージの3試合で喫した23失点は史上最多の数字であるという(1952年大会以降)。
それでもフィジーは第2節のメキシコ戦で、開始10分に大会初となるゴールを挙げている。惨敗で大会を去ることになったが、フィジーサッカー界としては大きな一歩となったことだろう。
(記事提供:Qoly)