面接での嘘、どこまでなら許される? 「御社が第一志望です!」「誰とでも上手くやっていけます!」

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2016年08月29日 16:41  キャリコネニュース

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就職・転職活動につきものの面接だが、少しでも自分をよく見せようと、嘘を付いたり話を盛る人も少なくない。

では実際、どのような嘘を付いているのだろうか。8月25日、女性向けコミュニティサイトのガールズちゃんねるには「面接でついた嘘」というトピックが立った。トピ主は面接恐怖症で、上手く受け答えができないため、他の人がどのようにやりすごしているのか気になるようだ。「皆さんは面接時何か嘘ついたりしてますか? 些細な嘘、大きな嘘でもなんでもいいので教えて下さい」と問いかけている。

「面接は正直者がバカを見ると思っています」

トピックでは、「嘘つきまくり。全ては受かるため」という意見があがった。背に腹は代えられないということなのだろうか。

「余裕であります! 『御社が第一志望です!』 何回言ったことか、、、自分を良く見せようと必死ですよ。面接は正直者がバカを見ると思っています」

中には「第一志望でなくても第一志望と言え、って面接の授業では習ったから、そう言いました」という人もいた。また、自身の人物像が良く見えるように性格や趣味で嘘を付くケースも多いようだ。

「誰とでも上手くやっていけます! と、コミュニケーション能力が高いアピールした。 実際は人の好き嫌い激しく、誰とでもは上手くやってけない」
「×学生生活はバイトとサークルで頑張ってました ○本当はDVDやゲーム三昧のインドア生活だった」

もはや嘘を付くことが当たり前と思っている人も多いようで、「嘘つき大会だから大丈夫だよ」という意見も。面接をする企業側も言っていることがすべて本当とは限らないため、

「『じゃあ私もこのことは隠しちゃおう〜』くらい気楽な気持ちで受けたほうがいいかもしれないですね」

とトピ主にアドバイスする人もいた。就活生を対象にした調査だが、ディスコの「2016年度就活生モニター調査結果(2015年10月調査)」によれば、学生の68.2%が就活で「嘘をついたことがある」と答えたという。今や嘘を付く人の方が大多数のようだ。

面接官経験者「入社後に笑い話になるような可愛い嘘はOK」

面接で正直に答えて苦戦した人にとっては、嘘を付いて上手く行く人を見て悔しいに違いない。トピックでは、「自分が今まで馬鹿正直に答えてきたのがバカしくなりました」という人もいた。だが、正直が悪いというわけではないようだ。トピックにはこんな話もあった。

「『得意なことは?』と聞かれて、連日の就活で疲れ果ててたので『あ〜敬語とか得意かもしれない。うん。』ってポロッと言っちゃった。慌てて、『あっすみません。得意じゃないですね。嘘ですね。』と続けたら面接官が笑って、受かりました。みんなが台本をしゃべる中、ひとりだけ正直に会話したので印象が良かったのかもしれませんね」

自分の本音をさらけ出すことが逆に好印象になることもあるようだ。

トピックには、面接する側の投稿もあった。今まで3000人強を面接したという人はこう語る。

「大体の嘘は嘘と分かりながら流したりします。仕事に差し支えのある内容はさすがに突っ込みますけど」

さらに、「実際入社してからの仕事が出来れば笑い話になるような可愛い嘘くらいはいいと思います」と寛容な姿勢を見せた。採用側もある程度嘘はつかれるものと前提はしているようだ。

トピックには「嘘を本当にしました」という投稿も。「パソコン出来ないのに咄嗟に出来ると嘘をついてしまった」という人は、採用連絡の電話で面接官から「貴女の人柄が気に入ったので採用した」と言われ奮起。「なんとしてでも戦力になろう」と入社日までひたすら勉強し、使えるようになったという。嘘も方便とはいうが、挽回出来る嘘にとどめておいたほうが自身にとっても会社にとっても良いのではないか。

あわせてよみたい:「新卒一括採用」見直しで議論

 

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  • 「面接は正直者がバカを見る」→「ブラック企業は真面目な人間がバカを見る」 どちらかといえば後者が問題どころか悪質過ぎる。
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