9月1日にバーリで行われたイタリア代表対フランス代表の国際親善試合。弱冠17歳のGKジャンルイジ・ドンナルンマ(ミラン)が、途中出場からA代表デビューを果たしたことも話題になった。
この一戦はスタディオ・サン・ニコラで行われたのだが、試合前の国歌斉唱ではこんな出来事があった。
フランス国歌「ラ・マルセイエーズ」が場内に流されたところ、驚くべきことに一部のイタリア・サポーターからブーイングが…。
すると、これに気付いたイタリア代表キャプテンのGKジャンルイジ・ブッフォン(ユヴェントス)が拍手をし始めたのだ。これに他のアズーリ選手たちも続くと、その数十秒後には大部分のサポーターたちは態度を改め、ブッフォンに賛同したという。
この話題は『レキップ』などフランス複数メディアでも伝えられた。
イタリア代表FWグラツィアーノ・ペッレ(山東魯能)は「あのブーイングは対戦相手への典型的なリアクションだ」と述べていたというが、国歌へのブーイングは本来あってはならないこと。ブッフォンはそれに対し、自ら率先して敬意を示すべく拍手を送り、ブーイングを鎮めたのだ。
この振る舞いについては、FIFA(国際サッカー連盟)のジャンニ・インファンティーノ会長もこう称えている。
「彼(ブッフォン)に感謝しているし、こう伝えた。『君のやったことは素晴らしい』と。スポーツ界の模範として必要とされるのは彼のような人間だ。素晴らしかった」
(記事提供:Qoly)