尿もれ経験者の約半数「日常生活への影響」を実感

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2016年09月05日 12:00  QLife(キューライフ)

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QLife(キューライフ)

「乗り物に乗るとき」、特に不安強く

画像はリリースより

 加齢と共に、体にはさまざまな変化が現れますが、「尿もれ」もその1つ。くしゃみや咳をした瞬間にもれてしまうなど、自分の意思とは関係なく、いつなんどき起こるかわからないのも困りますよね。ユニ・チャーム株式会社が「尿もれが日常生活に与える影響」の実態調査を実施したところ、尿もれにまつわる不安が明らかになりました。

 調査対象は、30〜79歳までの尿もれ経験者500人。尿もれと気分の落ち込みの関係を調べると、約半数が「気分が落ち込むことがある」と回答。落ち込む割合は、尿もれの頻度が「週2〜3回未満」の人より、「ほぼ毎日」という人のほうが20%以上高いこともわかりました。

 また、2人に1人が日常生活への影響を実感。特に不安を感じているのは長時間の外出をする時で、約半数の人が答えています。60代を過ぎると顕著になり、60代で60.2%、70代では64.6%と高い数字となっています。この世代は、バス旅行やドライブなどトイレに行きたくてもなかなか行けないときに不安を感じることが多いようで、70代では約半数がこのような不安を抱えています。

4人に1人が外出しない「閉じこもり」傾向に

 調査では、尿もれが気持ちの落ち込みを引き起こすことが明らかになりましたが、外出にも影響を与えていることもわかりました。60代、70代の尿もれ経験者の4人に1人が、週5日以上家から出ない日があると回答。そのうち11%は、毎日家にいると答えており、尿もれの発生頻度が多い人ほど「閉じこもり」傾向にあるようです。

 閉じこもりの影響について、東京都健康長寿医療センター研究所の藤原佳典先生は、「認知機能が低下するリスクを高める事が明らかになっています。こうした状態が続くことにより、ゆくゆくは認知症になることが危惧されます」と警鐘を鳴らしています。そして、「よく歩く人の方が、認知機能障害が発生しにくいことが研究により明らかになっています」と、外出が認知症予防につながると提唱しています。

 外出を控えることは、認知機能の低下だけでなく、運動回数や量の低下にもつながり、心身の健康にさまざまな弊害を生み出すおそれもあります。尿もれが気になるから…と外出に二の足を踏んでいる人も多いと思いますが、不安を軽減してくれる商品などをうまく活用して外出し、リフレッシュしたいものですね。(菊地 香織)

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