ホストにハマる女性の心理 なぜ借金をしてまで通ってしまうのか?

5

2016年09月13日 18:32  サイゾーウーマン

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

サイゾーウーマン

ホストクラブに通うために風俗で働くリナさん(仮名

 女優・坂口良子さんの長女でタレントの坂口杏里が、今秋に芸能人専用レーベル「MUTEKI」からAVデビューすると報じられた。坂口はホストクラブ通いで多額の借金を背負い、その返済のためといわれている。なぜ、借金をしてまでホストクラブにハマってしまうのか? 彼女たちは何を求めて通うのか? ホストにハマる女性の心理を探った。

■売れっ子なのに、ガツガツしてないところに惹かれた
 話を聞いたのは、リナさん(仮名26歳)。彼女は22歳の時から、歌舞伎町のホストクラブに通い始めた。

「きっかけはキャッチでした。当時、歌舞伎町のキャバクラで働いていたんですけど、指名が取れず、お給料は少なかった。そんな時に声をかけてきたのが、飲み放題1,000円というホストのキャッチでした。それ以来、安く飲めると知り、いろんなホストクラブを初回料金で飲み歩くようになりました」

 現在、路上での客引きは禁止されているが、3年ほど前まで、このような低価格で声をかけてくる客引きが多くいた。これは最初のみの「お試し価格」だが、初回飲み放題500円や、中には「タダでいいから飲みに来て!」と言うキャッチもいたという。それ以来、すっかりホストクラブにハマってしまったリナさん。最初はストレス発散のつもりだったが、ある日、初回で行った店で、1人のホストと出会った。

「完全に一目惚れでした。それまで、連絡先を教えることはなかったのに、初めて自分から電話番号を聞きました。その日以来、連絡を取るようになったけど、彼から『店に来て』と言うことは一切なかった。そんなガツガツしてないところにも惹かれました」

 それから2週間後、彼に会いに、再び店を訪れた。当時のホストクラブのセット料金(酒代は別の基本料金、席料)は、フリータイム1万3,000円〜1万7,000円。初回はハウスボトル(ボトルを入れていない客用の、店で用意されたボトル)が飲めるが、2回目以降はボトルを入れなければいけない。一番安いボトルを入れても、最低2万円はかかる。リナさんは念のため……と多少のお金を持っていたが、席に着いた彼が注文したのは、一番安い焼酎だった。

「売れっ子なのに、金額を安く抑えてくれたのが、うれしかったんです。それ以来、お金が入る度に店に通うようになりました。それでも、キャバクラの給料では月に2〜3回の最低料金が精いっぱい。2カ月ほど通った頃、彼のバースデーイベントが近いうちにあると知ったんです。彼は『無理して来なくていいよ』と言ってくれたけど、細客(お金をあまり使わない客)だから来なくていいってことなのかなと思ってムカつきました。それなら、シャンパンくらい入れてやろうじゃないかって」

■私を信じてくれる気持ちを、裏切れない

「シャンパンを入れると決めても、キャバクラの給料じゃ10万円が限界でした。ドンペリのピンクを入れるなら、最低20万は必要になる。キャバクラ勤めじゃ消費者金融でも大した額は借りられないので、知り合いのスカウトマンに『20万ほど、すぐ稼げる仕事はないか?』と相談しました。スカウトマンは『20万円貸してあげるから、新しくできたデリヘルに1カ月入店しないか?』と提案してきました。一瞬、戸惑いましたが、彼のためだし、1カ月だけなら……と了承しました。“風俗に堕ちた”という感覚はなかったです。むしろ初日のお給料を見て、こんなにもらえるのかと興奮しました」

 バースデーの日、リナさんはドンペリのピンクを2本入れて、合計35万円使った。彼も明らかに、いつもよりも甘えてきた。それ以来、リナさんはキャバクラを辞め、デリヘルで働き始めた。彼は「無理するなよ」と言ってくれたが、その優しさは、余計にリナさんの心をかき立てた。今では、彼の店の月末の締め日やお茶引きの日(客を一人も呼べない日のこと)のみ行き、売り上げに貢献しているという。

「ホストって、煽って大金を使わすイメージだったから、彼のようなホストもいるんだなと思って、ハマっちゃいました。もちろん、そういう営業だとわかってる。仕事がつらくて、何度も行くのをやめようと思ったこともあったけど、彼は、私なら困った時に絶対助けてくれる――って信じてる。その気持ちを、裏切れないんです」

■ホストは、どんな自分でも受け入れてくれる

 ホストクラブに通い、借金をしてしまった女性は、ほかにもいる。ミクさん(仮名21歳)も、その1人だ。

「ホストクラブでシャンパンを入れろと煽られ、お金がないと断ると、『売り掛け(飲み代をツケにすること)にするから、払うのは月末でいいよ』と言われ、渋々ボトルを下ろしました。お会計は30万ほどで、月末までにとても払えず、働いていた風俗店からバンス(前借り)することになりました」

 前借りしたお金は、風俗で稼いだ1日の給料から天引きされ、ミクさんの手元にはほとんど残らなかったそうだ。

「ここ数年、消費者金融も審査が厳しくなり、まして闇金なんかで借りたら、いつ警察に連れて行かれるかわかりません。借金をさせて、地方の風俗で未成年を働かせて逮捕なんてニュースもあるし、若い女性が大金を借りるのが難しくなってきています。なので、風俗店でバンスしたり、整形してAVデビューして、契約金でホスト通いする女性が増えています」(ホストクラブ関係者)

 そんなつらい思いをしてまで、なぜホストにハマるのか? と尋ねると、彼女たちは皆同じようなことを言う。

「ホストの魅力って、どんな自分でも受け入れてくれるとこだと思うんですよ。風俗で働いてようが、メンヘラだろうが、お金さえ払えば、家族や恋人じゃ絶対受け止めきれないようなことでも受け止めてくれるし、優しくしてくれる」

 坂口も、整形疑惑や激ヤセが取り沙汰され、メンタルの不安定さが心配されていたが、母親を亡くした彼女にとって、そんな不安定な自分を受け入れてくれるのがホストだったのかもしれない。
(カワノアユミ)

※ホストクラブに通うために風俗で働くリナさん(仮名)

このニュースに関するつぶやき

  • JK の頃、彼氏と言っても喫茶店でミルクをおごってもらう程度の男が朝から酔って愚痴ばっかの電話とかきてたから、客になろうとは思わなかったw
    • イイネ!0
    • コメント 0件

つぶやき一覧へ(2件)

前日のランキングへ

ニュース設定