診察時間は5分未満が最多、「1分未満」も1割
画像はリリースよりED(勃起不全)は、男性自身だけではなく、パートナーにとっても大きな問題。イギリスのコンドームメーカーの調査によると、日本人のセックスの回数は世界でも“最低ランク”。セックスレスの原因は、カップルによって異なりますが、EDが要因のひとつ、というケースも少なからずあるのではないでしょうか。
ファイザー株式会社がED患者412人を対象に、「ED治療における患者とパートナー・医師とのコミュニケーションに関する調査」を実施したところ、治療薬の保管場所や、パートナーとの関係などについての悩みが明らかになりました。
ED治療の診察時間は、「5分未満」が最多で、内訳は、「3〜5分未満」が35.0%、「1〜3分未満」が22.1%で、「1分未満」という人も10.9%います。このように限られた診察時間のなかで、「勃起機能改善以外の服用に関する悩み」を相談できている患者は2割程度でした。
患者の4割はパートナーに服用を知らせず
悩みのひとつである治療薬の保管方法については、6割の人が「かばんに入れて持ち歩く」と回答。このうち、「持っている治療薬を全部持ち歩いている」と答えた人が18.9%、「常にいくつか持ち歩いている」と答えた人17.7%でした。
パートナーとの関係では、「ED治療薬を服用していることをパートナーは知っていますか」という質問に、38.8%が「知らせていない」と回答。EDという事実をパートナーに知られたくないという男性心理の表れか、もしくは、あえて言う必要のないことだと思っているのか、複雑な男心が垣間見えます。
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今回の調査結果を受けて、川崎医科大学泌尿器科学の永井敦教授は「約4割の患者は保管場所に困ったり、いつも携帯したいと思っていたり、さらには水なしで服用したいと考えていることが分かりました。こうした患者さんのニーズに十分応えることができる製剤は、ED治療薬の新たな時代を築くものだと考えます」とした上で、「患者さんが勃起機能改善以外に感じている不安についても気楽に相談できるような、医師の態度を含めた診察室の雰囲気作りも必要だと感じました」とコメントしています。(菊地 香織)
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