J2・横浜FC対V・ファーレン長崎戦で
大雨にも関わらず、多く人が訪れた特設ブースアッヴィ合同会社は10月8日、サッカー・J2横浜FCのホームスタジアム・ニッパツ三ツ沢球技場で、RSウイルス感染症に関する啓発イベントを実施。事前の抽選で招待された早産で生まれたお子さんや先天性心疾患のお子さん、ダウン症候群のお子さんとその家族が試合を観戦しました。
RSウイルス感染症は、RSウイルスという病原体が原因で起こる感染症です。乳幼児に多く発症し、鼻汁、咳、発熱など上気道症状が現れます。そのうち3割ほどの患者では、器官や肺など下気道まで炎症が進み、気管支炎や細気管支炎を起こし、時には入院による治療が必要となることもあります。
この日、会場ではRSウイルス感染症の流行時期や症状などの基礎知識がわかりやすくまとめられたパンフレットの配布や、特設ブースや大型スクリーンで、啓発動画の放映が行われました。また、この動画をSNSでシェアすることで、選手の直筆サイン入り足型色紙が当たるキャンペーンも。試合観戦に訪れたファン・サポーターのみならず、多くの人がRSウイルス感染症を知るきっかけとなりました。
あいにくの雨も…試合前の選手たちとサプライズ記念撮影
試合前の選手たちと記念撮影招待された子どもたちとその家族は、試合開始前にロッカールームやウォーミングアップエリア、ピッチレベルでのスタジアム見学を実施。普段見ることはできないプロサッカーチームの裏側を目の当たりにし、子どもたちは大はしゃぎ。一方のご家族も、ロッカールームで「ここがカズさん(三浦知良選手)が座る席だよ」と紹介されると、カズ選手と同年代のお父さんお母さんから大きな歓声が上りました。
このほか、降雨により中止となったサッカー教室の代わりに、試合前の選手たちと記念撮影が撮れるというサプライズも。ここでも一番の注目を集めていたのはカズ選手。記念撮影が終わっても、人垣が絶えることはなく、一人ひとり丁寧に対応していました。
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その後、試合前のウォーミングアップ見学を経て、いよいよ試合開始。さきほど一緒に記念撮影したときとは全く違う、真剣な表情でピッチを駆け回る選手たちに、子たちたちはスタンドから熱い視線と歓声を送りました。試合は引き分けに終わりましたが、参加者からは惜しみない拍手が送られました。
2歳までにほぼ100%の乳幼児が感染するといわれているRSウイルス。つまりこの日、芝の上で戦った選手たちも、その雄姿をスタンドから見守った人々も、みんな感染した経験があるということです。にもかかわらず、予防法はいまのところ手洗いうがいやマスクの着用など基本的な感染対策しかありません。とはいえ、感染症予防もサッカーも基本が大事。一人ひとりがこうした感染症予防に取り組むことがRSウイルス感染症対策の第一歩と言えるでしょう。(QLife編集部)
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- アッヴィ合同会社 ウェブサイト