骨を強くする「ゴールデン・トライアングル」とは?

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2016年10月19日 18:01  QLife(キューライフ)

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QLife(キューライフ)

女性の約7割が「骨の健康」に不安

 「骨と関節の日(10月8日)」、「転倒予防の日(10月10日)」、「世界骨粗しょう症デー(10月20日)」など、骨に関する記念日が多い10月。しかし、日常生活のなかで、身体の中にある骨について意識することはそう多くないはずです。コツコツ骨ラボが、30〜70代の女性1,000人を対象に行った「骨の健康に関する意識調査」では、骨の健康に不安を抱える人が多い一方、骨に関する知識不足も明らかになりました。

 骨の健康に不安があると答えた人は、約7割。不安を感じ始めた年齢は平均47.8歳で、女性にとって50歳前後がお肌の曲がり角ならぬ、“骨の曲がり角”になっているようです。さらに、50歳以上になると、骨密度の低下が気になる人が6割を超え、「骨折しやすい」と答えた人も半数以上にのぼるなど、骨の健康にまつわる悩みは現実味を帯びてきます。

 また、20代の頃と比べて身長が縮んだと感じる人は全世代の約半数。60代では65.5%、70代では76.5%と、年齢が上がるにつれて多くなっています。縮んだと感じる理由として、約7割が「年をとったため」と答えていますが、これは勘違い。2センチ以上縮んでいる場合は、骨粗しょう症などの疑いもあり、年のせいとは言い切れません。

骨の健康は、いくつになっても改善可能

 このように骨の健康を心配する人が多い反面、対策を取っていると答えた人は26%と少数派。対策を取っていない理由として、「対策の取り方がわからない」が約4割、「年をとると、ある程度は仕方がない」が約3割と、知識不足や年齢によるあきらめの傾向が明らかになりました。

 しかし、食事や運動などの生活スタイルを変えることで、いくつになっても骨の健康を改善することは可能です。コツコツ骨ラボ代表で、京都女子大学家政学部食物栄養学科の田中清教授によると、カルシウム、ビタミンD、ビタミンk2は“骨のゴールデン・トライアングル”と呼ばれており、これらを食生活に取り入れることで、丈夫な骨が作れるといいます。カルシウムは骨の材料、ビタミンDはカルシウムの吸収を高める、ビタミンk2はカルシウムの骨への沈着を助ける、とそれぞれに重要な役割があり、カルシウムだけで骨が丈夫になるわけではありません。ビタミンDはサケやイワシの丸干し、ビタミンk2は納豆などから摂取できるほか、ビタミンDは日光浴をすることで体内合成することもできます。

 “骨美人”への第一歩として、日光浴やゴールデン・トライアングルを意識した食生活を始めてはいかがでしょうか。(菊地 香織)

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