廃棄食材で料理を作る旅に密着、ドキュメンタリー映画『0円キッチン』

ドキュメンタリー映画『0円キッチン』が、2017年1月から東京・渋谷のアップリンクほか全国で順次公開される。

『0円キッチン』は、世界で生産される食料の3分の1が食べられることなく廃棄されているという実態を背景に、捨てられる食材を美味しい料理に変身させようと考えたドキュメンタリー映画監督のダーヴィド・グロスが、「廃棄食材クッキング」の旅に出る様を映した作品。ジャーナリストでもある監督自身が廃油で走るキッチンカーでヨーロッパ5か国を巡り、各地で食の問題に取り組む活動家と出会いながら、人々に「廃棄食材料理」を提供する様子が捉えられている。

作中ではグロスが欧州議会の食堂でゲリラ的に廃棄食材料理を作って、議員たちに食料廃棄問題を訴える姿や、オランダで昆虫を使った料理を作り、小学生に振る舞う様子、フランスの漁船に乗り込んで、廃棄される魚で料理を作る様などを映し出す。