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「1人でできる子になる『テキトー母さん流』子育てのコツ」の著者の立石美津子がママ達の育児の素朴な疑問に応えるQ&A連載、【テキトー母さん流☆子育てのツボ!】をお伝えします。
第7回のテーマはこちら。
■電車の中でお菓子を与えるのはNG?
バスや電車の狭い車内で騒がれたら困るので、周りの人への迷惑を第一に考えて、子どもの好きなお菓子を与えて静かにさせようとするママもいますよね。
確かに口の中に物が入れば一瞬、静かになります。でも、子どもは「電車やバスに乗るとお菓子が食べられる」と学習してしまいます。
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もし、ママがくれる気配がなかったらぐずりはじめ、くれるまで騒ぎます。「泣けば何か口に入れてもらえる」と考えるようにもなります。
お菓子を与えるか否かは賛否両論ありますが、新幹線など長時間乗っている場合はお弁当や菓子を食べるのは構いませんが、たった数分の車内ではその習慣は止めた方がよいと思います。
それよりも、おもちゃを与えたりママの携帯に撮り溜めた写真や動画を音声をOFFにして見せた方がまだ電車の中のマナーとしてはよいでしょう。
たまに山手線内で牛乳片手にパンを食べている若者や化粧の全工程をやっている女性を見かけますが、「恥ずかしいとは思わないんだなぁ」と筆者はいつも感じてしまいます。
脳科学者の澤口俊之先生の『平然と車内で化粧をする脳』の著書にも“電車内で化粧したりお弁当やパンを食べる行為は一種の脳の機能障害だ”と書かれています。“顔の修復作業や食事風景を他人に見られて平気な神経。恥を知らない脳”になっているらしいです。
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■やりがちな親のNG見本事例3つ
(1)お菓子の食べかすを払って下車する親子
筆者がよく乗るバスで頻繁に見かける親子がいます。2歳くらいの子なのですがバギーに乗せられています。グズる前からの予防策なんでしょうか、乗車前からその子はお菓子を袋ごと渡されています。
ほんの数分の乗車時間、ずっと食べています。下車する停留所に近づくとお母さんはベビーカーに付いたお菓子の食べかすを「こんなに散らかして」と言ってパッパと床に払って下車していきます。
家の中では絶対にしない行為なのに、外では無意識に「ベビーカーが汚いままだと嫌だ」と感じて床を汚して降りてしまうんでしょう。
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(2)ファミレスのサラダバーで見て見ぬふり
“食べ放題”はいくら取っても同じ料金なのでここぞとばかり盛りたくなりますよね。
でも、親自身が食べきれない量をたくさんとってきたり、子どもがそれをして残しても注意しなかったり。ドリンクバーの棚を汚しても「家じゃあないからまあ、いいか。お店の人が掃除するんだし……」と思って見て見ぬ振りをしていませんか。
(3)ファミレスのボックス席でオムツ替え
ママ友とのお喋りで夢中になっていて「話を中断したくない」「トイレが混んでいるから仕方がない」とボックス席でさっと履かせるオムツを替えている人がいました。周りは食事をしているのにそのことには気が付いていません。
これでは子ども自身も人前でパンツを脱がされても平気な感覚になってしまいます。将来の立ち小便につながるかもしれません。めんどくさくてもトイレに行って交換しましょう。
そして、汚物入れにオムツを詰め込むなんてことをしないで、ゴミは持ち帰りましょう。決してお店の人に「これ捨てておいていただけますか」とお願いしてはなりませんよ。
公共のマナーは「これこれこういう風にしなさい」と言って聞かせていれば身に付くものではありません。親が良い手本を示すことで学んでいきます。
子どもは親の望むようには育ちません。親がしているように育ちますよ。
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【参考】
※ 『〈マンガとQ&Aで楽しくわかる〉1人でできる子になる 「テキトー母さん」流 子育てのコツ』
※ 『一人でできる子が育つ「テキトーかあさん」のすすめ』
【著者略歴】
※ 立石美津子・・・専門家ライター。32歳で学習塾を起業。現在は保育園、幼稚園で指導しながら執筆・講演活動に奔走。自らは自閉症児の子育て中。著書に『一人でできる子が育つ「テキトーかあさん」のすすめ』『小学校に入る前に親がやってはいけない115のこと』『読み書き算数ができる子にするために親がやってはいけない104のこと』『心と頭がすくすく育つ読み聞かせ』『「はずれ先生」にあたった時に読む本』『〈マンガとQ&Aで楽しくわかる〉1人でできる子になる 「テキトー母さん」流 子育てのコツ』
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