AAAが6年ぶりの『Mステ』出演 彼らが第一線で活躍し続ける秘訣は?

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2016年10月28日 16:01  リアルサウンド

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AAA『涙のない世界』(DVD付)

 AAAが本日10月28日、6年ぶりに『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)に出演する。


(関連:AAA、西島隆弘・浦田直也・末吉秀太・伊藤千晃が語る“これまでの10年とこれからの10年”


 同番組でAAAは、10月5日に発売した新曲「涙のない世界」を披露する予定だ。番組のTwitterによれば、「大河ドラマのテーマ曲で話題のバイオリニストとSPコラボ!」ということで『真田丸』テーマソングを担当する三浦文彰氏との共演が予想される。「涙のない世界」は、<君がいない世界で一人きり もう二度とめぐり逢えない愛を探してる>という歌詞からも分かる切ないラブソングだ。曲調はただ切なさだけが残るのではなく、むしろサビに向かうにつれて明るくなるミディアム・バラード。彼らの代表曲となった「恋音と雨空」などのバラード曲で見せる、浦田直也や宇野実彩子の歌唱力、伊藤千晃の優しく丁寧なダンス、「Wake Up!」などのアッパーチューンで見せる與真司郎、末吉秀太の力強いパフォーマンスや、西島隆弘の男前なボーカル、日高光啓のラップなど、それぞれの魅力が生かされた楽曲である。


 「涙のない世界」のMVのソロシーンでは、本当に同じグループなのか? と思うほど、一人一人の外見も歌い方も個性が強い。しかし、1つの画面に集まると不思議な一体感と安心感があるのが、AAAだ。“男女7人”というバランスの難しいグループが、11年目を迎えてもなお第一線で活躍し続けられるのはなぜなのだろうか。


 リーダーの浦田は、『AAAぴあ』(ぴあ)のインタビューでグループ結成当時について、「男女混合だと言われた時はさすがに驚きました」と語り、「競い合いながらお互いを応援するという複雑な関係性でした(笑)」と振り返っている。デビュー当時、最年長の浦田は20歳、他のメンバーは思春期真っ只中であり、お互いの距離感を掴むのは容易ではなかったはずだ。


 そんな中、「デビュー5周年を迎えたくらいから、それぞれが本当に好きなことをやろうという感覚になれた」と浦田が話しているように、2009年に西島が映画『愛のむきだし』で主演を務め役者としての才能を開花させたり、2013年に日高がSKY-HI名義でラッパーとしてデビューしたり、とメンバーは次々にソロ活動を充実させていった。グループによってはソロ活動が増えることでグループの活動が減ったり、一体感を失い、勢いが落ちていくこともある。しかし、AAAの場合は、西島のソロ活動開始後である2010年に紅白初出場を果たしたり、2013年に代表曲「恋空と雨音」をリリースするなど、むしろ良い方向へシフトしていったのだ。


 日高も過去に『AAAぴあ』のインタビューで、「AAAの活動があってもなくてもSKY-HIとしての活動には干渉しないというか、AAAが忙しいからといって、曲を作らないことはないので」と語っていた。グループにとどまらない活動を通じてそれぞれの個性を発揮できたことで、男女7人グループという難しいバランス感を、スイッチを切り替えて乗りこなしてきたのかもしれない。ソロ活動の充実により、グループとしての一体感を生み出したともいえるだろう。


 そして、ソロ活動に力を入れているにも関わらず、グループとしてもストイックに活動し続けているのも彼らの強みである。AAAは昨年10周年を迎え、21万人を収容したドームツアー『AAA ARENA TOUR 2016 - LEAP OVER -』の開催、デビュー11年目で52枚というコンスタントなシングルのリリースなど、全く活動ペースを緩めていない。ソロ活動で高めた音楽的スキルやセンスを、各楽曲やコンサートで余すところなく披露することで、AAAというホームに還元しているという印象だ。


 AAAは11月に京セラドーム大阪、東京ドームで各2日間の公演『AAA Special Live 2016 in Dome -FANTASTIC OVER-』を行なう。デビューから11年経っても変わらず走り続け、広い会場にも臆することない、個性豊かな彼らのパフォーマンスが観られることだろう。(村上夏菜)


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  • ボルチモアの岩に「AAA」の落書きをしたことくらいしか印象にないなー。
    • イイネ!9
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