元サッカー日本代表・福田正博さんが血友病患者さん応援イベントに登場

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2016年11月22日 19:01  QLife(キューライフ)

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血が止まりにくくなる「血友病」でも正しい知識と準備で運動はできる


元サッカー・日本代表の福田正博さん(左から2番目)ら

 バイエル薬品株式会社は11月20日、都内で「ハッピーシェアプロジェクト フットサル・ミーティング 2016」を開催しました。このイベントは、血友病の子どもたちにも、スポーツを身近なものと感じ、日常生活に取り入れもらうことを目的としたもの。同世代の子どもたちと「一緒にフットサルをやってみたい」という血友病の子どもたちのチャレンジをサポートするため、元サッカー・日本代表で元浦和レッズ選手の福田正博さんらが参加しました。

 血友病とは、血が固まるのに必要な「凝固因子」が生まれつき不足し、血が止まりにくくなる疾患です。血友病の患者さんにとって、接触の絶えないサッカーやフットサルのような激しい運動は禁物のように思えますが、「血液凝固因子製剤」というお薬を正しく使い、しっかりと準備・整理体操を行えば、血友病の患者さんであってもスポーツを楽しむことができます。さらに今日では、適切な治療・準備をした上で、運動によって筋肉を鍛えることで関節を守り、血友病の患者さんに多くみられる関節内の出血を減らそうという指導も進んでいます。

 この日、血友病の仕組みや治療法を子どもたちでも理解できるよう、模型を使いわかりやすく解説した東京医科大学医学部の天野景裕教授は、「血液凝固因子を補充すれば、一般の方と同じように運動もできるますし、今は治療が家庭でできる時代です。なので、病気のせいで何かができないということはありません」と語ります。

血友病「 “個性”のようなもの」と考えて

 フットサル教室のコーチとして参加した福田さんは「今日はみんなとサッカーを楽しみたいと思います。みんなと楽しい時間が過ごせるよう僕も頑張ります。みんなも楽しんでください!」と元気にあいさつ。ウォーミングアップでは、ボールを使うちょっと変わった「だるまさんがころんだ」で子どもたちと触れ合うなど、これまで日本全国でサッカーの普及活動に参加してきた経験と解説者として鍛えたトーク力で、子どもたちと打ち解けました。

 続いて行われたミニゲームでは、福田さんや天野先生ら大人チームと子どもチームが真剣勝負。4人の大人と10人前後の子どもたちが入り乱れたフットサルコート内はお祭り騒ぎ。福田さんは、チャンスボールをプレゼントするなど時折優しさを見せつつも、元日本代表の技術とパワーでボールを奪いに来る子どもたちを手玉に取るお茶目なシーンも。スポーツの楽しさと少しの厳しさを子どもたちと共有しました。

 福田さんは「今日はみんなが真剣にやってくれたので僕も楽しかったです。これからもいろいろなスポーツを楽しんでください」と、これからも子どもたちがスポーツを楽しめるようエールを。また、天野先生は、「血友病の患者さんは、治療のために注射をしなければなりませんが、それは運動の前にストレッチをするのと同じこと。彼らはもうひとつ準備が必要なだけなのです。そういう“個性”のようなものを持っているんだと思ってもらえたら」と、血友病という病気、そしてその患者さんへの理解が進むよう、期待を寄せました。(QLife編集部)

<当日の模様>


模型を使って血が止まる仕組みを説明する天野先生
ウォームアップゲームも真剣な福田さん
初めましての子どもたちもボールを追えばみんなチームメイト
子どもたちも参考にしたいきれいなシュートモーションの福田さん
ゴール前で往年の決定力を見せつける福田さん
最後はみんなで集合写真

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