1,200円は“安い”のか“高い”のか 「ガチャ課金」主流の今、買い切り型を採用した『スーパーマリオラン』の動向に注目

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2016年12月16日 22:11  おたぽる

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おたぽる

『スーパーマリオラン』公式サイトより。

 12月16日の午前3時ごろ、ついに任天堂がスマートフォン向けゲーム『スーパーマリオラン』の配信をスタートした(現在はiOS版のみの配信)。スマートフォン戦略に乗り出した任天堂による“スマホ初のマリオ”。今年世界的ヒットを叩き出した『ポケモンGO』の勢いに続くことができるのか、注目が集まっている。



“片手であそぶ、新しいマリオ”と告知されていた『スーパーマリオラン』。プレイ方法は単純で、ステージを走り続けるマリオをタップで操作するだけ。従来の『スーパーマリオ』は、自ら前に進んで、ジャンプなどで敵を倒しながらゴールを目指すというものだったが、『スーパーマリオラン』は勝手に進むマリオをタップで操作してコインを集め、ゴールを目指す。



 もちろんクリボーといった敵も登場するが、自動で回避する仕組みとなっている。もちろんジャンプで倒すこともできるが、プレイした限りでは、敵を倒すよりも「コイン集め」に注力するゲームという印象【注:敵を倒すことでコインをゲットできたりする】。また、ステージから落下した場合、シャボン玉で復活することができる【注:シャボン玉のストックが0だとゲームオーバー】。



 このように、皆が慣れ親しんできた『スーパーマリオ』とはゲーム性がやや違うことから、『スーパーマリオラン』を「クソゲー」などと批判する声も多い。しかし、ステージには取るのが難しい「カラーコイン」が出現し、すべてを取るとさらに難易度の高いコインが出現するなど、やりこみ要素もある。ゲームそのもののクオリティは高いと感じた。



 そんな『スーパーマリオラン』だが、現在とある要素をめぐって賛否が分かれている。



 実は『スーパーマリオラン』は24あるステージのうち、無料で遊べるのは3ステージ(※1-3まで)のみ。それ以降は、1,200円を支払わなければプレイできない。だがその後は、課金要素はない。多くのスマートフォン向けゲームが「ガチャ」といった課金制度を取り入れる中で、『スーパーマリオラン』は1,200円で遊べる“買い切り型”を採用したのだ。



 近年のスマートフォンゲームといえば、無料でダウンロードができ、課金する人はしていく、という形がほとんど。大ヒットした『ポケモンGO』もそうだった。“基本プレイ無料”に慣れてしまったユーザーも多いだけに、『スーパーマリオラン』の価格に対し、「高すぎ」「課金しないと先に進めないとか詐欺」「課金したくない」「もっと安くして」という声が相次いでいる。なお、「1-3まで無料、それ以降は1,200円」という情報はリリース前から告知されていた。



 1,200円が「高い」と感じるユーザーもいるが、考え方を変えれば、“1,200円払えばスマホでマリオが遊べる”ということになる。ネットでも「良心的」「1,200円ならそこまで高く感じない」「ガチャ回すよりまし」「1,200円で全部遊べるならお得」と感じるユーザーも多いようだ。



 意見が真っ向に割れている“1,200円の『スーパーマリオラン』”。高いと感じるか、安いと思うかは、その人の価値観次第ではあるので、答えを出すのは難しいだろう。ただ、買い切り型を採用した本作が、ビジネスモデルとして成功するのかどうかは気になるところだ。


このニュースに関するつぶやき

  • ユーザーの劣化という部分を改めて再認識させてくれた(この議論)という意味では良い事なんじゃないのかな。
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