高齢者の体調管理、冬に気をつけたいことは?

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2017年01月18日 12:01  QLife(キューライフ)

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QLife(キューライフ)

ケアマネージャーの実践例から学ぶ


画像はリリースより

 インフルエンザやノロウィルスなど、感染症の流行がピークを迎えるこの季節。ノロウィルスなどの感染性胃腸炎は2006年以来の大流行とも報告され、猛威を振るっています。とりわけ、抵抗力の弱い高齢者にとって、これらの感染症は命とりになる危険もあり、冬場はよりしっかりした体調管理が求められます。

 ケアマネージャー(介護支援専門員)向けのウェブサイト「ケアマネジメント・オンライン」を運営する株式会社インターネットインフィニティーが、同サイトの会員ケアマネ1,019人に「冬場の体調管理」についてアンケートを実施したところ、6割以上が日ごろの取り組みで利用者の体調悪化を防いだことがあると回答。介護のプロの実践例から、冬場の体調管理のポイントを学びましょう。

 利用者の体調管理で最も気をつけていることは、やはり「感染症対策」(88.5%)。次いで、「栄養補給や水分補給」(66.1%)、「閉じこもりによる心身の活動低下」(50.7%)、「乾燥など肌トラブル」(41.5%)、「便秘など排泄の状況」(36%)と続きます。日々の生活の中で起こりうる体調変化に注意を払うケアマネが多く、ホームヘルパーとの連携を密にするなどして、利用者の健康維持に努めているようです。

実は注意が必要な「冬の脱水」

 さらに、冬は脱水症にも注意が必要です。脱水症といえば、夏のものと思われがちですが、冬も脱水症や脱水症になりかけている人が多い季節。アンケートでも、「厚着をして汗をかいていることがある」、「寒くてトイレに行くのが大変だからと、水分制限をする人が多い」といった心配の声が聞かれました。対策として、温かい飲み物や好きな果物など、栄養補給にもなる水分摂取を勧める工夫を実践しています。

 ほかにも、湯たんぽなどによる低温やけどや、着膨れによる動きづらさ・活動の低下なども、冬ならではのものとして挙げられています。「衣服を重ね着して転倒骨折につながったことがある」という事例がある一方、「1枚多く着ると大変なので腹巻を勧めたら、大きな体調不調もなく冬を越せた」というように、ちょっとした工夫が健康維持につながる好例もあり、マネしたいところです。

 1月20日は、1年のうちで最も寒さが厳しくなる「大寒」。高齢者の体調管理にも、より一層の注意が必要となってきます。体調変化の兆しに早く気づけるように、周りの人たちが協力して見守りながら、暖かい春が来るのを待ちましょう。(菊地 香織)

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