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キャッチコピー35本で訴求したい、重めのツワリ

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2017年02月15日 13:03  MAMApicks

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MAMApicks

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天は人の上に人をつくらなかったらしいが、ツワリの上には、ひどいツワリをつくったらしい。

私は過去2回の妊婦時代において、一般的に言われているツワリとはひと味違ったツワリを体験した。第一子のときは、妊娠5週から吐き始めて、出産するその日まで。第二子のときは、妊娠4週から吐き始め、出産するその日まで。とにかく、ながーく、気持ち悪かった。

ツワっていた期間は、私の人生において合計約66週間。日数表記で460日ほど。減った体重は、合計約8kg(現在3kgしか戻らず、そこはウハウハ)。

なぜ、こんなに苦しまねばならないのか(吐)?という怨念は、出産後1年半を経て笑い話に昇華したけれど、ツワリ最中に体験した苦い思い出は脳みそに焼き付いている。


いま、まさにツワリの最中にいる読者諸姉はいるだろうか。つらいですよね、つらいですよね(文章なんて読めない状態かもしれないけど)。そのときに胸にたまったオリのような気持ちを言語化して、ツワリ妊婦ちゃんの気持ちに少しでも寄り添えたら光栄である。

私はコピーライターの肩書で仕事をしてきたので、産後にひっかけて35本のコピーで表現してみる。さて、重めのツワリの世界へいってみよう♪

※コピー:キャッチコピー、ボディコピー、タグラインなど広告に使われる文言の総称。今回ツワリは広告主にはならないので、社会に対してツワリとはこんなものですよ、と広告(報告)するという体裁をとらせていただく。コピーの下のカッコ内は、企画意図。

1.嗅覚は、犬なみ。
(コーヒーのにおいに敏感になるため、付近にコンビニがあると気づく)

2.文字が攻めてくる、色が押してくる、音が泣かせてくる。
(文字を見ると吐き、ヴィヴィッドすぎる色、コントラストの強い色使いを見ると気持ちが悪くなり、クラシック音楽をきくと涙が出る経験から)

3.トイレはどこですか?
(初めての場所についたら確認してしまうことを表現)

4.悪阻(おそ)と呼ばれています。
(つわりは病気じゃない、と思っている人に知ってほしいこと。水も飲めず、体重が減りすぎると入院になります。切迫流産で1ヵ月入院したとき、悪阻で入院してきた妊婦さんと同室になりました)

5.気分をアゲると、違うものも上がってくる。
(ツワリは気の持ちようではないことを表現)

6.世の中のニオイが騒がしい。
(コーヒー臭、たばこ臭、飯炊き臭、加齢臭、生ごみ臭、カビ臭、おむつ臭、洗剤臭、香水臭、化粧品臭、金物臭……キリがなし)

7.いい香りのはずが、ただのスメハラ。
(スメル・ハラスメントなるものが存在することに共感しました)

8.フルマラソンを完走した。富士山も登頂した。
 でも、ツワリには負けた。
(体力の有無や健康かどうかには、あまり関係ないツワリを表現)

9.赤子の成長とともに、体重が減っていくという不思議。
(妊婦検診のたび、計算が合わないことから)

10.身体に負けよう。
 ノープラン、ノーシンキング、ノーアクションでいけ。
(ツワリに飲まれないための信条は、ビジネスとは真逆だと思いました)

11.「母は強し」は、ツワリで始まる。
(ツワリに耐える力は強い。お腹に子を宿した時点で母という観点から)

12.得たものは、忍耐力。
(ただ時が過ぎるのを待つことは、ハードである)

13.英訳すると、モーニングシックネス。
(気持ち悪さは、世界共通。朝方に気持ちが悪くなることからこのネーミングらしいが、日本人は夕方に一番気分が悪くなるらしい)

14.陣痛とツワリなら、陣痛の方が好みです。
(3日間陣痛でしたが、ツワリよりはマシと思った経験から)

15.1日20時間、ベッドにいる生活は優雅だろうか。
(寝ている生活ですが、決してラクではなかった経験から)

16.ツワリ妊婦は、病人と思え。
(病気じゃないからしっかりしろなんて、言わないでほしい)

17.例えるなら、二日酔いが250日続くかんじ。
(ツワリなんて全然わからない、と言ったオジサマに向けて)

18.イヤイヤ期のきみ。大好きだけど、大嫌い。
(ツワリ中に長男にイヤイヤされてどうしようもなかったホンネを表現。ツワリ以外でも当てはまるかと思います)

19.「20xx年、地球外からウイルスがやってきて、人類が滅亡の危機に瀕する。しかし、ツワリが重い妊婦だけは抗体があって、生き延び、子孫を残すとしたら。つまり、私たちは人類の保険」と仮定する。
(そういうことにしてないと、気が狂いそうな体験から)

20.ママが、つまらない人になった。
(息子視点での表現)

21.今日の挑戦、隣のスーパーで豆腐を買う。
(スーパーはいろいろな匂いと色と文字と音がうごめく危険な環境)

22.本気で待ち遠しい、出産予定日。
(出産する日=つわりが消える日、であるため)

23.数値にすると、健康だから困る。
(血液検査をしても、尿検査でも正常の範囲内。胎児の体重も正常。数字じゃ表せない辛さもある)

24.いや、演技じゃねえし。
(くどいようですが、何をしても具合が悪い人もいます)

25.この気持ち悪さ、夫にシェアしていいね!がほしい。
(少しは体験してもらって、褒めてもらえると気が晴れるだろうに、という思いから)

26.座敷ワラシじゃなくて、わたしです。
(存在感がなく、暗くなっている様子を表現)

27.ごめんね、ごめんね。ママ、お歌ならうたえる。
(長男と一緒に遊べなくなった体験から。しかし、歌った後は息切れです)

28.夫の家事力・育児力が、大幅アップ!
(ツワリの利点は家族が成長することを表現)

29.鈍感じゃないと生きにくい世の中なのに、心も過敏とは困ったものだ。
(身体も心も過敏に変化してしまう様子を表現)

30.母体をエサに生きる昆虫を想像しました。
(バッタだかカマキリの仲間は、孵化してすぐ母親の身体を食べて地上に出ると数十年前知りました)

31.赤ちゃん「は」、元気ですよ♪
(母に生気がなくても、子は元気という看護師さんの言葉から)

32.ツワリが消えたらしたい1,000のこと。
(書ききれないほど望みは積もる体験から)

33.何もできない?
 お腹の赤ちゃんを育むのは、あなたにしかできないことです。
(無力さを実感するけど、大仕事をしているという表現)

34.ツワリを抜けると、そこは天国だった。
(『雪国』の出だしを拝借)

最後に、

35.だれも、わるくないんだよ。


重いツワリになるのは、くじ引きでハズレをひくようなもの。
だから赤ちゃんも、妊婦さんも、誰も、だあれも悪くない。
とくに、自分を責めないでほしいと願います。

遺伝でも、生活環境でも、性格のせいでもないといわれる原因不特定のツワリという神秘。少しは身近に感じていただけただろうか。また、少しは溜飲が下がっただろうか。

私にとってツワリとは、ふだんの生活では忘れているけれど、人間も動物の一部なんだよな〜すべての謎はとけてないんだな〜ということを思い出させてくれる、強烈すぎる存在だった。私たちは、もう子どもをつくる予定はないので、永遠に体験しないでいいと思うと……ほんっとに、ほんっとに、ほっっとする。


斎藤貴美子
コピーライター。得意分野は美容・ファッション。日本酒にハマり、Instagramの#SAKEISAWSOMEkimikoで日本酒の新しい切り口とコピーを思案中(日本語&つたない英語)。これからの家族旅行は酒蔵見学。二児の母。

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  • 人によっては、出産よりキツイと言います。病気じゃないから、治し方はない(マシにする方法はある)。でも病気じゃないから、終わり(出産)があると思わないとやってらんないよね
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