プレミアムフライデー限定、吉野家の「半ドン」に絶賛の声

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2017年02月18日 01:00  citrus

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出典:「吉野家公式ウェブサイト」より

 

私みたいなフリーランスの人間からすればまったく縁薄い話題であるが、毎月最終金曜日は午後3時終業を目指す「プレミアムフライデー」が、いよいよ今年2月24日からスタートする。

 

政府や経済界が消費促進などを目的に考案した企画とあって、大手外食チェーンや飲料メーカーもいち早く、プレミアムフライデー向けの限定商品や限定サービスを発表している……らしい。

 

なかでも注目を集めているのは、牛丼チェーン『吉野家』が同日の午前11時〜午後10時の期間のみに販売する「牛豚半丼」。早期終業を意味する「半ドン」をもじったもので、定番の「牛丼」と、2016年4月に復活して好評の「豚丼」を半分ずつ、合計120グラムが白米の上に盛られており、価格は450円(税込)なのだそう。

 

Web版のR25によると、かつて土曜日は会社や学校が昼までだった1980年代ごろまで、よく使われていた「半ドン」(ちなみに「ドン」の語源は、オランダ語で「休日」を表す「ゾンターク」がなまった「どんたく」からきており、「半分ドンタク」が略されて「半ドン」となったという説が有力)に馴染む昭和世代が、とくに強い反応を示しているようで、まだ発売前にもかかわらず「待ち遠しい」「このメニューを考えたヒトは天才!」……ほか、絶賛の声がちまたで飛び交っているのだという。

 

たしかに私も相当に待ち遠しい。バリバリ昭和世代の私からすれば、まずネーミングの秀逸さに思わず膝を打ってしまうわけだが、単純に「アレも食べたい、コレも食べたい…ええい、両方食べちゃえ!」といった「バイキング世代」とも言い換えることができる昭和世代特有(?)の貪欲さを合理的に満たしてくれるハーフ&ハーフの発想が素晴らしいのである。

 

「牛丼」はたしかに日本人にとってのソウルフードだ。でも「豚丼」も豚丼でまた、間違いなく美味しいのだ。そして「牛丼と豚丼、どっちを食べようかな…」と決めかねたとき、これまでの私はダイエットとか糖尿病とかのリスクを省みず、両方の「並」を注文していた。あえて、たとえるなら「ぽっちゃり気味の巨乳ちゃん」と「スレンダーなモデル体型ちゃん」と同時に言い寄られて悩みに悩んだすえ、結局はおのれのキャパシティも考えずに二股をかけてしまい、後にドロ沼状態へと突入してしまったようなもの……か?

 

ところが、この「牛豚半丼」とは「ぽっちゃり気味の巨乳ちゃん」と「スレンダーなモデル体型ちゃん」のどっちと付き合おうか……と揺れ動く男子の前に、「巨乳で顔も小さくてウエストは締まっていて、四肢も長いモデル体型」の、まるで峰不二子のような女子を提供してくれたかのごとく画期的なメニューだと私は思う。もしかして褒めすぎ? いや、そんなことは絶対にないだろう。

 

冒頭でも語ったとおり、「プレミアムフライデー」が我々フリーランスに及ぼす影響は、おそらくほぼない。けれど、この「高級な金曜日(←直訳)」を推進するために、こういった画期的なメニューが、吉野家をはじめとする多くの外食産業から続々と生まれてくるのは悪くない現象だと私は考える。

 

ただ、せっかくの月に一度しかない早期終業の週末の夜に、独りで半丼を食べざるを得ないシチュエーションはちょっと寂しいような気もするが……(笑)? あくまでランチタイムに食したい。

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