【結婚・離婚の幸福論】清水富美加さんの出家は他人事じゃない!? 早期対応が肝心な夫婦間の宗教問題

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2017年02月19日 23:01  citrus

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恋愛や不倫関係のスキャンダルが続いていたなか、宗教という極めてプライベートな問題で芸能界から距離を置くかもしれない、というニュースに驚いた人も多かったのではないでしょうか。


女優として活躍中の清水富美加さん(22)が、宗教団体「幸福の科学」に出家した、という報道がありました。清水さんは現在、所属している事務所との契約を解除することは望んでいるものの、芸能界を引退するということではない、とのこと。教団から与えられたという法名でツイッターを発信していることから、今後は宗教家として、女優として活動していくのではないかと推察されています。


それまでいつも通りに働いたり振る舞ったりしている彼女を見ていた周りの人たちから見れば、突然の出家報道には仕事の面でも精神的な面でも、相当のショックを受けたことと思います。


じつは、宗教の問題がきっかけでトラブルが生じるケースは、芸能界に限ったことではなく夫婦間にも起こること。パートナーが突然、宗教に傾倒してしまい、「今までそんな話はまったく聞いていなかったのに……」と相談に訪れることも珍しくありません。それだけならまだしも、宗教のことには興味のないパートナーに対して熱心にすすめるあまり「家族か、宗教家か」という選択を迫られ、離婚の危機に直面する夫婦もいます。


多くの場合、相談の内容は「宗教活動にさえ没頭しなければ、今までどおり夫婦生活は続けていきたい。とにかく、早く目を覚ましてほしい」というもの。家族や仕事をないがしろにしてまで宗教に走ってしまったパートナーに考えを改めさせたい一心なのです。

 

 

■早め早めのケアが大事

 

幸運にも離婚をとどまり、夫婦関係が修復したケースの多くを見ていると、初期段階でのケアが重要だということがわかります。というのも、見て見ぬフリをしたり、「まあ、いいんじゃない。私には関係ないから」と曖昧なまま容認したりしていると、後から大きな問題になることが少なくありません。それよりは、まずはパートナーの変化に気づいた段階でしっかりと話し合うことが大切です。そして、「どの宗教を選ぶかは、あなたの自由だから」と相手の考えを認めること。決して否定はしません。そのうえで、もしもパートナーの宗教に賛同できない場合は、「同じように、私にも自由があるから」と「ノー」というスタンスをきちんと伝えるようにします。すると、相手は自分のことを認めてもらえて納得できるだけでなく、たとえ善意であっても必要以上に宗教をおしつけてくるようなこともなくなります。


そもそも、パートナーが突然、宗教に走る背景には、なんらかの理由があるものです。本来、心のよりどころとなる存在が、夫は妻、妻なら夫、であるべきにもかかわらず、何かの原因でそれが宗教に変わってしまうこともあります。だとすれば、もう一度、信頼を取り戻し、心から支え合える関係に戻ればパートナーの心は家族のもとに帰ってくるものです。


実際、仕事に忙しい夫がかまってくれなくなったことが原因で、親身になって話を聞いてくれる人たちがいる宗教に誘われて、すっかり傾倒してしまった妻について相談に来た男性もいました。このときは、夫は反省して、妻のことを最優先して行動するようになったことで、妻のかたくなっていた心は少しずつ溶けていき、夫婦間の愛情を取り戻したとき、自然と妻は宗教の存在を必要としなくなったのでした。


ちなみに、結婚相談所では相手にプロフィールをお知らせする際の必要条項として宗教について明かす項目があります。そのくらい本人にとっては大事な価値観となるものですので、たとえ夫婦間であってもデリケートな問題とも言えます。心のよりどころは人によってさまざま、信じる宗教も自由ですが、いちばん近いところにいるパートナーの心の変化に気づく優しさは、いつでも持っていたいものですね。

 

このニュースに関するつぶやき

  • カルト宗教にハマッたら救出はほぼ無理だと思う。私の母親がそう。
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