2013年、Twitterを中心に話題になったおくるみ子猫「わさびちゃん」をご存知ですか? “父さん”と“母さん”に瀕死状態で保護された「わさびちゃん」。カテーテル給餌のためにはおくるみが必要で、つらい給餌ならせめて見た目をかわいく……と、“おばあちゃん”がオリジナルおくるみを作製。Twitterに投稿されたおくるみ姿が、かわいらしいと反響を呼び、フォロワー数は2か月で10万超に。また懸命に生きる姿も注目され、一冊の本にまとめられています。書籍はmixiニュースでも取り上げ、1000超ものコメントがつきました。
「わさびちゃん」との出会いをきっかけに、飼い主のいない猫の保護活動を続け、50匹以上の命を救っている“父さん”と“母さん”。そんな夫妻にそっと寄り添いながら一緒に子猫の面倒を見ているのが、ゴールデンレトリーバーの「ぽんずちゃん(通称ぽんちゃん)」です。
子猫まみれのぽんちゃん
「ぽんちゃん」は、ブリーダーのところで少し成長しすぎて繁殖に回されるかもしれなかったところ、“父さん”と“母さん”に出会い引き取られました。最初は猫が苦手(犬も!?)で、散歩の途中で猫に出会うとおんぶしてもらっていたほど。でも「わさびちゃん」と暮らして以来すっかり猫好きになり、保護される小さな猫たちをかいがいしくお世話するようになりました。しっぽで遊ばれたり、鼻をガジガジされたり、ベッドの代わりになったりと、毎日猫まみれになる「ぽんちゃん」の姿はまるで「保育園の先生」のよう。子猫とのほのぼのした様子は、いつしか「ぽんちゃん保育園」と呼ばれるように。“母さん”が撮影した保護猫を優しく包み込む“園長”と“子猫園児”の姿は、ブログ「わさびちゃんち」などで掲載され注目を浴びています。そして「わさびちゃんち」ファンの要望に応え、1月24日、フォトブック『わさびちゃんちのぽんちゃん保育園』が刊行されました。
ぽんちゃん、猫じゃらしで気をひこうとするも……
パーンチ! 子猫園児はお鼻のとりこ
ぎゅうぎゅう〜名物「いぬねこ団子」
病気をもっていたり、なかなか心を開いてくれなかったりと、一筋縄ではいかない保護猫のお話もあります。大人になって保護された「にがりちゃん」は、母さん猫と離ればなれになり外で生き抜いてきた女の子猫。保護時はガリガリに痩せていて、つらい思いをいっぱいしたのかおびえたしぐさを見せていたようです。それでも「ぽんちゃん」たちの愛情をたっぷりうけ、ちょっとずつのペースで飼い猫修行中とのこと。
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■『わさびちゃんちのぽんちゃん保育園』小学館刊
著:わさびちゃんファミリー
https://www.shogakukan.co.jp/books/09343443
■ブログ:わさびちゃんち
http://wasabichanchi.blogspot.jp/