不思議な縁で結ばれた3人がLOFTに集結! 『絵恋ちゃん×里咲りさ新春ツーマン〜スペシャルゲスト 宍戸留美さん〜』ライブレポート

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2017年02月25日 21:12  おたぽる

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おたぽる

左から絵恋ちゃん、宍戸留美、里咲りさ

 人の縁というのは不思議なものである。



 例えば、ミュージシャン同士が互いを認め、リスペクトする背景には、その思いに至るまでの数々の出会いやドラマがあったりする。



 2月18日、新宿LOFT BAR LOUNGEで開催された、『絵恋ちゃん×里咲りさ新春ツーマン〜スペシャルゲスト 宍戸留美さん〜』では、その縁の不思議さを改めて実感することができた。



 感動と、熱気に包まれたライブをレポートする。



 今回は、今のライブアイドル界で異彩を放つ2人、絵恋ちゃんと里咲りさの競演に加え、25年前、当時所属していた事務所を辞めフリーとして活動を始めた、この世界の先駆者ともいえる宍戸留美がゲストとあって、注目度も高く、チケットもソールドアウトとなっていた。



 10時45分に開場。開演前の物販では、里咲りさが、グッズである作業着を販売している。フロアには作業着姿の里咲ファンの姿が増え始め、早くも会場が温まっているのを感じる。



 会場に流れているSEは、宍戸留美のアイドル時代の曲。ゲストへのリスペクトが感じられる。



 11時30分、定刻に絵恋ちゃんと里咲りさが登場。まずはトークから。



「2人がケンカをするための2マンです」と宣言し、まずは罵り合い。しかし、悪口を言い合っていたかと思うと、結局はお互いの好きなところを言い始めていて、仲がいいのか悪いのかわからないようなところが面白い。適度に客席をいじりながらトークは進み、いよいよゲストの宍戸留美を呼び込む。



 緊張する2人であったが、「ちょっとー(朝早くて)デパートも開いてなかったよー」との宍戸の言葉に場が和む。



 ここで3人の縁が明らかに。



 まずは、絵恋ちゃん。



 彼女は、もともと通いつめていた中野ブロードウェイのお店で、宍戸留美の曲をかけているところがあり、それを聴いていてファンになったとか。初めて聴いた時に「私が歌ってる曲っぽい」と感じ、それ以来、自身のライブでも彼女の曲を歌うなどするほどの宍戸ファンになったという。



 そして、驚いたのは、里咲りさ。



 群馬県に住んでいた頃に可愛がってくれた彼女のお母さんの親友が、宍戸のアイドル時代のマネジャーであり、彼女には小さい頃に遊んでもらっていたというのだ。これには会場もぴっくり。そんな不思議な縁で繋がった3人の絆を確認し、ライブへ。



 トップバッターは絵恋ちゃん。



 1曲目の「いちころのトキメキ」で、一気に開場を盛り上げる。もうこの時点で絵恋ちゃんの独壇場だ。



「なまぬるイーな!」に続いては、中野ブロードウェイのファンシーショップ『でことらんど』が好きすぎて作ったという曲「それゆけ!でことらんど」。



「散歩」の次に歌った、「知るか!シルバーカー」は、宍戸留美の「ZOMBI Mama Go Go」に影響され、歌詞に無理やりゾンビを入れて作った曲だという。



 そして「KISSもご飯もおかわり」、最後に「レジ打ちでスカ」。会場では、コールの書かれたスケッチブックを掲げるファンに合わせ、全員でコール。また、レジ袋をガサガサと音を立て、ライブを盛り上げた。



 絵恋ちゃんのステージが終わったところで、里咲が乱入。



 9月22日に Zepp Diver City TOKYOでライブをやるとの告知をする。再び言葉の応酬が始まるが、ここで絵恋ちゃんから里咲へ靴下のプレゼント。2人が和解したところで、コラボ。



 里咲のギターで「クライクライ」。愛らしさが溢れる絵恋ちゃんの声と、切なさを掻き立てる里咲の声。二人の声が相まって、独特の世界を作り上げる。



 ここからは里咲りさのライブ。



 先ほど物販で売られた作業着に触れ「フローエンターテイメントの新ユニフォームができました!」と叫んでライブ開始。先の絵恋ちゃんとは打って変わって、しっとりとした曲「カタルカストロ」。



 2曲目の「ファストガール」では、客席に降りてきて踊る。ちなみに延ばされたマイクのコードは観客がさばいている。どこまでも教育の行き届いたファンだと感心させられる。



「Would Be Good Day」「さよならキャンディ」。思いを吐き出すように歌う彼女のパフォーマンスは胸を打つ。



 ラストの「シャイガール戦争」を歌って、里咲のライブは終了。



 いよいよスペシャルゲストの宍戸留美登場。



 ギターの弾き語りで、まずは「はじめてのチュウ」。



「なんか慣れない場で、体がかゆくなってきました」とのMCに続き、最新アルバム『東京幻想曲集』から「ミルク」。しっとりと歌い上げながら、会場を宍戸留美の色に染め上げていく。25年間、1人で歌い続けてきた強さに思いを馳せる。



「TAWAGOTO」「セクシィ」と続き、MCでは、絵恋ちゃんと里咲について「2人を尊敬します。本当にいいことをしている。」と語り、ラストは「春風」。



 ステージ袖には、感激しきりといった表情で、ステージを見つめる絵恋ちゃんと里咲の姿があった。



 それぞれのライブが終わり、ここで再び2人を交えてのトーク。



 宍戸が「昔はファンに『オタク』って言ってはダメだった」と言うと、2人は驚いた様子で「むしろ『ファン』と言うと『何上から目線で言ってんの』と言われます」と語り、時代の違いが浮き彫りになった。



 するとここで、会場に来ていた、宍戸の元マネージャー(里咲のお母さんの親友)が登場。里咲と20年ぶりの再会を果たす。感激のあまり、里咲の目にも涙が浮かぶ。改めて、縁の不思議さを思う。



 そして、ここで嬉しい発表。4月23日に、この3人で博多でライブをするのが決定したとのこと。3人の相性の良さは、今回のライブで証明済みなので、こちらも楽しいライブになることだろう。



 嬉しい発表の後には、絵恋ちゃんと宍戸留美でコラボ。曲は宍戸のアイドル時代のミニアルバムの表題曲「プンスカ」。



 絵恋ちゃんも大好きだというこの曲。途中で宍戸が絵恋ちゃんの手をとり、しっかりと握ったまま歌うと、感激した絵恋ちゃんが泣き出し歌えなくなるハプニング。



 その姿には、見ているこちらも感動してしまった。やはり、何かを好きになるということは、とても尊いことだなぁと実感する。



 ラストは、里咲も加わり、3人で、宍戸が瀬川おんぷの声を演じ、大ヒットしたアニメの主題歌、「おジャ魔女カーニバル!!」。懐かしい曲に会場も大盛り上がり。楽しいライブの幕を閉じた。



 現在のライブアイドルの先駆者とも言える宍戸留美と、その最前線で活躍する絵恋ちゃん、里咲りさという2人のアイドル。



 25年間のシーンの変遷、そして3人を繋いだ不思議な縁。そんなことを思いながら、素敵な音楽に浸ることができた、心地よいライブであった。
(文=プレヤード)



■『里咲りさ 全国ツアー〜フライングFUKUOKA!!〜』
OPEN 11:30 START 12:00
ADV¥1500 / DOOR¥1800
(各1ドリンク¥500別)



■『絵恋ちゃん×里咲りさツーマン 博多編!〜スペシャルゲスト 宍戸留美さん〜』
OPEN 13:00 / START13:30
ADV¥2500 / DOOR¥3000
(各1ドリンク¥500別)
(終演予定15:30)



■『里咲りさ 全国ツアー〜フライングFUKUOKA!!〜』、
■『絵恋ちゃん×里咲りさツーマン 博多編!〜スペシャルゲスト 宍戸留美さん〜』
通し券¥3000
会場:書斎りーぶる2階 セミナールーム
(福岡市中央区天神4-1-18 サンビル2F)
TEL:092-713-1001(代)



<ご予約>
mailto:risamusic925@gmail.com
mailto:aiueren125@gmail.com
どちらかのメアドにお願いします。
4月23日予約(里咲ワンマンorツーマンor通し)と明記の上、お名前と枚数をお送りください。



●里咲りさ(さとさき・りさ)
1992年9月25日生。アイドル、シンガーソングライターとして活動。事務所に所属せず、自らレーベル兼個人事務所を立ち上げ、アイドルグループプロデュースなどをこなしながらソロ活動しているため、愛称は「しゃちょー」。タワーレコードと卸契約を結び、初のリリースでオリコン史上初CD-RでインディーズウィークリーTOP10入りを果たし話題に。バラエティ番組では明るい言動と個性的な物販スタイルが好評。楽曲のクオリティに定評があり、業界内著名人にファン多数。2017年には海外公演含む初の全国ツアーを開催。
ツアーファイナルは、9月22日「Zepp Diver City TOKYO」で開催予定。



●絵恋ちゃん(えれんちゃん)
まっとうな人生をやってみたいと思っているが、カリスマ性がすごいのでやむをえず音楽活動をがんばっている。2016年5月7日には新宿LOFTでワンマンライブを開催し300名以上を動員! 名前を間違えておぼえてる人のために絵心ちゃんでもエゴサしており、その人たちは一生間違いに気付かないかんじになっている。



<告知>
絵恋ちゃんのライブ定番曲リレコーディングCDが2017年4月30日に発売! アコースティックCDも同時リリースが決定! 2017年も5月7日には新宿LOFTで何かしらを開催!
本人からのコメント:「えれんはね、えれんちゃんなの〜」



●宍戸留美(ししど・るみ)
1990年にアイドル歌手としてデビュー、2年後、業界初のフリーランスで活動を始める。イラストレーター、フォトグラファー、映画、司会、役者、声優、と独自のポジション(立ち位置)で自由に才能を発揮し続けている宍戸留美。音楽活動では『ニューヨーク・タイムズ』が日本のアーティスト10人に選出。近年はフランス、ドイツからもお呼びがかかってライブを行い、海外でも高い評価を受けている。2010年5月9日の下北沢でのデビュー20周年記念ライブの模様はUstreamで生中継され、中継時間内の瞬間最大視聴率がなんと「世界一」を記録、翌日のネット上では大ニュースとなった。2015年、2016年と毎年、クラウドファンディングにより、音楽活動を成功させている。
最新アルバム『東京幻想曲集』の中から「愛はキライだ」のMVも制作し、話題を呼んでいる。



*2017年に向けさらなる高みを目指し、全国ひとり弾語りツアー決行中!
・3月11日フランス・グルノーブルでライブ決行!
・3月24日 中目黒トライ



宍戸留美オフィシャルサイト http://rumi-shishido.com/
・Twitter https://twitter.com/RumiShishido
・Blog http://ameblo.jp/sundaliru/


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  • 絵恋ちゃん、里咲りさ、宍戸留美のライブレポート書きました。感動的でいいライブでした。
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