2〜3歳の頃は可愛い幼児語ばかりを話していた子も、5〜6歳になると「え、ヤバくない?」「マジ?」「死ね!」等どこで覚えてきたのか、ちょっと聞き捨てならないひどい言葉を口にしていることがあります。
そんなとき親としてはどんな対応をしたら良いのでしょうか。
今日は“心も頭もすくすく育つ読み聞かせ”の著者の立石美津子がお伝えします。
あまり歓迎したくない言葉には3種類あります。
「やばい」は‟不都合”とか”具合の悪い様”を表した否定的な言葉ですが、今や肯定するときも使われています。また「まじ」は“真面目に、本気で”からきた言葉、いわゆる流行り言葉、スラングと言われています。
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これらは“現代語”として若者を中心に浸透していますね。
子どもは耳にしたことのない言葉を自ら言うことはありません。もしかして、ママやパパが無意識に使っていて、それがインプットされてしまったのかもしれませんよ。
美味しいご飯を食べたとき、道で犬の糞を見かけたとき、美味しいも汚いも何でも「やばい!」の一言で済ますのではなく、子どもの前では出来るだけ次のよう言いましょう。
×:このご飯やばいね
○:このご飯とっても美味しいね
×:犬の糞が落ちていてやばいね
○:犬の糞が落ちていて凄く汚いね
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子どもにとって身近な排泄物や身体の一部、特に男児はこれらの言葉を盛んに使いたがります。でも、小学生になって喜んで言っている子は激減しますので、ほっておいてもほよいですよ。
もし、7歳になっても8歳になっても嬉しそうに言っているようでしたら「まだ幼くて可愛いわ」くらいに思っておきましょう。
ただし、食事中などTPOをわきまえて口に出していい場所、悪い場所を教えていく必要はあります。
私達も「死ぬほど美味しい」とか「やることがあって死にそうだ」と言いますよね。でも、これは自分に対してかけている言葉、相手を傷つけることはありません。(最近は“保育園死ね!”などニュースで耳にすることも多いですが)
でも、他人に対して「死ね!」とか「きもい!」「うざい」というのは相手を深く傷つける言葉の暴力です。他人にこんな言葉をかけているときは「自分が友達から『死ね!』って言われたら凄く嫌な気分になるよね。それは口にしてはいけない言葉だよ!」とビシッと言葉遣いをしつけましょう。
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子どもは外で友達が使う色んな言葉を真似します。年長児、小学生になっていくと、友達付き合いの潤滑油として、流行り言葉をあえて使っていることもありますから、あまり目くじら立てる必要もありません。
主たる母国語の基礎は何といってもお父さん、お母さんが日常使っている言葉が基本になりますので、家庭で意識していれば大丈夫です。
そして、相手の身体をネタにした「チビ、ハゲ、ブス」「死ね」「キモイ」など相手を傷つける言葉を使ったときだけは、親として子どもの悪い言葉を毅然とした態度で修正していきましょうね。
【参考・画像】
※ マジ -日本語俗語辞書
※ Brian A Jackson , Keith Publicover / Shutterstock
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【著者略歴】
※ 立石美津子・・・著者・講演家・元幼児教室経営者。自閉症児の子育て中。著書に『1人でできる子が育つ「テキトーかあさん」のすすめ』『小学校に入る前に親がやってはいけない115のこと』『読み書き算数ができる子にするために親がやってはいけない104のこと』『心と頭がすくすく育つ読み聞かせ』『「はずれ先生」にあたった時に読む本』『〈マンガとQ&Aで楽しくわかる〉1人でできる子になる 「テキトー母さん」流 子育てのコツ』『立石流 子どもも親も幸せになる発達障害の子の育て方』
【参考】
※『心と頭がすくすく育つ 読み聞かせ』
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