どうなる?侍ジャパンの正捕手問題

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2017年02月26日 15:02  ベースボールキング

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ベースボールキング

大野奨太
◆ 不安な出だしに...

 世界一奪還へ向けて、第一歩を踏み出した侍ジャパン。25日に行われた初戦、ソフトバンクとのオープニングマッチは、0−2の敗戦となった。

 打線がわずか4安打と沈黙。それも4本中3本は菊池涼介が放ったものであり、チャンスらしいチャンスは初回だけ。初陣とはいえ、不安を露呈する結果となってしまった。


◆ 捕手争いは?

 注目された捕手は、大野奨太がスタメンマスク。途中から小林誠司というリレーになったが、計3打数無安打だった。

 大野、小林、そして嶋基宏という3名が選出されている侍捕手陣。過去の大会と比べると、“軸不在”に不安の声が挙がっている。3人の昨季成績を比較してみよう。

【侍ジャパン・捕手】
大野奨太(日本ハム/30歳) 109試 率.245(282−69) 本5 点35
嶋 基宏(楽天/32歳) 80試 率.271(199−54) 本2 点17
小林誠司(巨人/27歳) 129試 率.204(398−81) 本4 点35

 現在のところ、昨年日本一になった日本ハムの大野が一歩リードしている感はあるが、嶋も小久保裕紀監督の就任以降は欠かせない存在として代表に選出されてきた。

 小林は3人の中で唯一の20代でありながら、巨人の扇の要として127試合に出場。打率こそ低いが、肩力という点では3人の中で一番のものを誇る。


◆ かつてはチームの中心

 このように一長一短、それぞれ甲乙つけがたく、いまひとつ決め手に欠くというのが正直なところだ。

 過去の3大会を振り返ってみると、2006年は里崎智也がメインだった。谷繁元信、相川亮二といったベテランが控えに回り、前年日本一に輝いた“イケイケロッテ”の司令塔・里崎が大抜擢。打率.409とバットでも貢献し、大会のベストナインにも選出されている。

 2009年の第2回大会は、城島健司と阿部慎之助、石原慶幸という3人。前回大会はメジャー挑戦のタイミングと重なって不参加だった城島が満を持しての参戦。攻守でチームを引っ張った。

 そして2013年、第3回大会は阿部慎之助、炭谷銀仁朗、相川亮二という3人。阿部が「4番・捕手」の大黒柱としてチームを牽引したが、ベスト4で敗退。3連覇の夢が潰えた。

 このように、日本には代々チームの中心となる“打てる捕手”がいた。投手陣を引っ張りながら、バットでもチームに貢献する“軸”となる男がいたのだ。

 “軸不在”が不安視される今大会、3人の中の誰が中心となってチームを引っ張るのか。開幕はすぐそこまで迫っている。

【過去3大会の中心捕手】
▼ 2006年
・里崎智也
[成績] 8試 率.409(22−9) 本1 点5

▼ 2009年
・城島健司
[成績] 9試 率.333(30−10) 本1 点4

▼ 2013年
・阿部慎之助
[成績] 7試 率.261(23−6) 本2 点7

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