Web版のデイリースポーツによると、タレントの石田純一(63)が2月23日深夜に放送された『じっくり聞いタロウ〜スター近況報告〜』(テレビ東京系)に出演し、バブル時代のモテモテライフを明かしたという。その模様を一部紹介してみると、
番組MCのネプチューン・名倉潤が「10割口説いたら、何割OK(※←ヘンな日本語)だったんですか?」とモテモテ時代の打率を尋ねると、石田は「正直、2割ですね」と想定より低い打率を回答。次長課長の河本準一は「その2割がどれくらいの方の…」と、トップクラスの芸能人では? と探りを入れると、「2塁打に、ホームランも」と、一流芸能人もいたことを匂わせた。
……らしい。
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さて。賢明なるcitrus読者の皆さまは、この「口説き打率(=モテ打率)2割」という数字を、はたしてどのように捉えたことだろう? はい、ホント屑みたいな議題ですよね(笑)。すみません! 筆者である私も書いてて心底思った。でも、せっかく書き始めたんだから、勿体ないので最後まで突っ走ってみることにする。ここまでを読んで「時間の無駄」と判断したアナタは、まだ遅くない。ご遠慮なく、もっと役に立つ(citrus内の)コストコやらiPhoneやら教育問題やらについて専門的な言及をなされている先生方々のコラムへと飛んでいってもらってかまわない。
さて。近年こそ「お人好しなちょっとイタイおじさんキャラ」で売っている(?)石田純一であるが、20〜30代の若い人たちにはもはや信じてもいただけないのだけれど、バブル時代に「トレンディー俳優」としてブレイクした石田が、我々が歯ぎしりするほどモテにモテまくっていたのは紛れもない事実である。
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今でたとえるなら、共演者キラーで名を馳せる佐藤健あたり……といったところか? そんな佐藤(=全盛期の石田)から言い寄られ、それに応じる女性がたった2割、逆に言えば「10人に中8人の女性には断られる」という実状は、数字だけを見ればたしかに「えー! そんなもん?」といった肩すかし感を少なからず喰らってしまうのかもしれない。現に、当記事を書いた記者も「想定より低い打率」と、さり気なく自身の“率直な印象”を匂わせている。
でも、本当に「そんなもん?」なのか……? いやいや、私はこの(全盛期の)石田純一のモテ打率、けっこうな成績だと思う。「さすが純一!」と改めて石田のことを見直してさえいる。下手すりゃメジャーで(全盛期の)イチローと首位打者争いも狙える位置にいる(いた)のではないか、と。
私の友人の一人に、3拍子どころか「身長・顔・職業・年収・ウイット」の5拍子を兼ね備えた超ハイスペックな男性がいる。当然のこと、どこに行っても彼を見る女性の目はほぼ誰もがハートマークで、一緒に合コンなんかに参加した日には決して大袈裟な話じゃなく、“総取り”される可能性も充分にあり得るため、極力そういう場に彼を連れて行くのは避けるよう、私は努めている。……なのに、その彼はいつもこんな愚痴を私に漏らす。
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「俺、そこまでモテないっすよ。だって、俺が本気で好きな子は全然俺になびいてくれないし……。どーでもいい子をどれだけイケても、それはモテるって言わないんすよ」
まさに名言ではないか! 要は「深度」なのだ。真に「モテる男」とは「自分が好きな女性だけを確実に落とせる好打者」のことであり、「どーでもいい子」すなわち「ボール球」はあっさり見逃し、たとえツーストライクまで追い込まれても、ファールにカットできる技術を持っている。そして、絶好球のホームランボールだけをじっくりと待って、きちんと結果(=彼氏の座を射止める? セックス?)を出す──しかも2割も! 私なんかじゃとてもとても……たとえ、100人の女性とお洒落なレストランあたりでデートできたところで、その100人にオール食い逃げされてしまっているようでは、端っからもう問題外なのである。