ピコ太郎の『PPAP』、ガッキーの『恋ダンス』よりもウケる動画!?

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2017年03月08日 19:01  citrus

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出典:火曜ドラマ『逃げるが恥だが役に立つ』公式サイト『恋ダンス』動画より

シンガーソングライター・ピコ太郎の『ペンパイナッポーアッポーペン(PPAP)』が世界レベルで大流行している。

 

「なにを今さら言っとるんだ」と詰められたら返す言葉もないんだが、この現象に関しては、すでにここcitrusでもコラムニストの石原壮一郎さんが、じつに鋭い分析を行っており、とくに

 

正直なところ私も「何となく面白い」とは思いますが、その魅力や真価をどこまで受け取ることができているかは不安です。熱烈に支持している中高生には感じられて、50代の自分には感じられない何かが、きっとたくさんあるのでしょう。なぜここまで大ブレイクしたのかはよくわかりませんが、わからないのは仕方ないとあきらめつつ、世界中でたくさんの人の心を揺さぶっていることに対して、素直に敬意を表したいと思います。

 

といったくだりは、石原さんとタメ年である私としてもまったくもって「同感!」なので、これ以上掘り下げるのはやめておく(それにしても、石原さんの原稿をあらためて自分でこう打ち直してみると、ホントきれいな文章を書く人だな…と感心してしまう)。

 

あと、やはり最近話題沸騰中なのがガッキーの『恋ダンス』。これはもう文句なしに「ガッキー可愛すぎ!」であるわけで、「なぜ可愛すぎなのか?」をあえてザックリ分析してみると、「ダンスは習ったこともないし、本来は苦手分野」だというガッキーのテレと懸命さと、それでもめげないガッキースマイル……などが絶妙にケミストリーした結果、そんなところではなかろうか。

 

で、このピコ太郎の『PPAP』と、ガッキーの『恋ダンス』との共通点とは、言うまでもなく「ネット動画からブレイクを果たしたこと」なんだが(※『恋ダンス』はテレビドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』のエンディングじゃないか、という声もあるかもしれないが、そのエンディングだけをチェックするために、わざわざTBSにチャンネルを合わせた者より、YouTubeなどで手早くチェックした者のほうが圧倒的に多いはずなのは容易に推測できる。もちろん私も後者の口である)、じゃあネットでウケる動画ってヤツには、いったいどんな“勝因”が隠されているのだろう? ちょうど今、私もFacebook naviプレゼンツの『スーパーFacebook』という動画番組のMCを担当させていただいているので、そこらへんはわりと、これからも真剣に研究を重ねてみたい。

 

とりあえずは「トリッキーな動き」──コレに尽きるのではなかろうか? ネット動画は、

 

「大半のユーザーがスマホの小さな画面で、しかも音なしで流し見する」

 

のがテレビや映画と決定的に異なる、大きな特色である。となれば「音なしでも成立する」、または「思わず音も聴きたくなる」ような奇妙で奇抜な動作、それに「わかりやすいテロップ」が必要不可欠となる。

 

だがしかし、「トリッキーな動き=奇妙で奇抜な動作」と文字にするのは簡単だけど、それが具体的にはどういう動き、動作を指すのかを説明するのはなかなかに困難であり、私が現時点で思いつく“解説”は

 

「運動神経を超えた動き」

 

くらいでしかない。幸いなことに、これまで先述した“ウケる要素”をすべて網羅した(と私が考える)、すでに7年も前から世に出回っていた素晴らしい動画がある。この怪優・宮崎吐夢による『美しい男性応援歌♯1』を観て、私の今日の主張を皆さんにホンの一端でも理解していただくのではなく、感じてもらえたら本望だ。

 


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