喫煙経験者、昨年より増加
2月18日の「嫌煙運動の日」にちなみ、株式会社アイスタットが実施した喫煙に関する実態調査の結果、現在タバコを吸っている人は約3割と、昨年の調査に比べて微増していることがわかりました。一方、今まで吸ったことがない人は昨年より減っており、タバコを吸う人が増えているようです。
嫌煙運動の日とは、市民団体「嫌煙権の確立を目指す人びとの会」が1978年から始めた活動で、受動喫煙の防止などを進めてきました。活動を始めた当時は、男性の喫煙率が7割を超えるなど、タバコを吸う人が圧倒的に多い社会でしたが、喫煙による健康被害や、相次ぐ値上げなどによって、タバコを取り巻く環境も変わってきました。
20歳以上の男女300人(男性200人、女性100人)に、喫煙状況を尋ねたところ、「現在吸っている」人が30.0%、「以前は吸っていたが現在は吸っていない」人が26.0%で、これらを合わせた喫煙経験者は56%。昨年よりも7ポイント増加し、半数を超えました。対して、「今まで吸ったことがない」人は44.0%。昨年の調査では51.0%と半数以上でしたが、こちらは7ポイント減で、対照的な結果となっています。
1日の本数は「11〜20本」が断トツ
1日の喫煙本数をみると、「11〜20本」が44.6%と最多。1日1箱以内で収まっている人が多いようです。次いで、「21〜40本(19.6%)」、「6〜10本(13.7%)」、「1〜5本(8.3%)」の順に続きます。少数派ながら、「61本以上」と答えた人も1.2%おり、ヘビースモーカーも健在です。
禁煙に関しては、1回でも挑戦したことがあると答えた人は63%。「5回以上」と答えた人が4%と、やめたくてもやめられない現状が垣間見えます。禁煙しようと思ったきっかけは、健康のためが最も多く、「病気・入院などをきっかけに」、「医師に指導されて」といった回答も目立ちます。次に多かったのが、タバコの値上がり。年々値上がりが続くタバコですが、現在は400円台が主流となっており、お財布への“打撃”は大きそうです。
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このほか、「恋人や家族に言われて」、「子どもが産まれたから」といった理由で、禁煙に挑戦する人もおり、愛煙家にとって肩身の狭い社会になってきました。タバコを吸うのはあくまでも個人の自由とはいえ、吸わない人への気遣いは、“マナー”として忘れてほしくありませんね。(菊地 香織)
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