工業組合もやし生産者協会は、もやし生産者の窮状への理解を求める文書を市場やスーパーなどに提出し、適正価格での販売を呼びかけている。
現在のもやしの販売価格は、2005年比で約10%下落、40年前(1977年平均価格「総務省家計調査」より)の価格よりも安くなっている。一方、原料となる種子は2005年の約3倍となり、人件費も上がっているため生産コストは高騰を続けている。特に、種子は収穫期に降雨があったため収穫量が激減、品質も悪く育成不良によって販売量が減り、一層もやし生産者の経営を圧迫。2009年には全国で230社以上あった生産者は100社以上が廃業、現時点では130社を切っている。厳しい経営環境に、さらに廃業へと追い込まれる生産者も少なくないとしている。
もやし生産者協会は、すでに経費削減の努力は限界を超え、健全な経営ができないとし、窮状への理解と適正価格での販売をスーパー等に呼びかけ。文書はインターネット上でも公開し、「消費者の皆様にもぜひご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます」と訴えている。