アイドルは卒業後、どのようなキャリア築く? アナウンサー、実業家、YouTuber…多様化する進路

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2017年03月20日 11:33  リアルサウンド

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AKB48『シュートサイン』(Type A・初回限定盤)

 アイドルとは儚いものだ。長く活動を続けるアイドルもいれば、転機とともに違う道へと進む元アイドルも多い。


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 AKB48グループには、「夢を叶えるための一つの通過点」というコンセプトがあり、山本彩はNMB48の活動と並行させながら、昨年シンガーソングライターとしてソロデビューを果たしている。乃木坂46では橋本奈々未が、グループ卒業と同時に芸能界を引退。ハロー!プロジェクトよりカントリー・ガールズの嗣永桃子は6月にグループを卒業し、今後は幼児教育の道へ進むために芸能界も引退することを発表している。AKB48のコンセプト然り、アイドルになることが夢ではなく、その先にある第二のキャリアに注目が向いているのが昨今の一つの特徴でもある。


 先日、AKB48からの卒業を発表した中村麻里子は、兵庫県神戸市にあるテレビ局サンテレビジョンでアナウンサー職に就くことを発表した。同じAKB48グループでアナウンサーの道に進んだのは、昨年SKE48を卒業後、フリーアナウンサーを抱える芸能事務所セント・フォースに所属した柴田阿弥。2015年に乃木坂46を卒業した市来玲奈は、来年4月より日本テレビのアナウンサーに内定していることが報じられている。東京ヤクルトスワローズの杉浦稔大選手との入籍を発表し、テレビ東京を3月末に退社する元モーニング娘。の紺野あさ美はアイドルからアナウンサーへの道を形作った先駆者といえる。


 アイドルの卒業後に多いのがタレント、女優としての道だ。特にAKB48グループや乃木坂46からの卒業メンバーに多く、前田敦子や大島優子、川栄李奈、島崎遥香、松井玲奈といった人物、乃木坂46では卒業後に芸能事務所テンカラットへ所属した深川麻衣が、女優への道を進もうとしている。そんな中、変わった道に転身したケースもある。2015年にAKB48を卒業した内田眞由美は実業家として成功を収めている。新大久保に自身がオーナーを務める焼肉店「焼肉 IWA」をオープンさせたのはAKB48在籍時であり、その頃から頭角を現していた。昨年、7月にはNGT48の拠点である新潟に2号店をオープンさせた。AKB48劇場を思わせる店構えや、内田のほかにもAKB48卒業後に店舗の店員として働くメンバーもいるほど、グループには馴染み深い店になっている。


 ほかにも、2009年にAKB48を卒業した川崎希は、自身がプロデュースするアパレルブランド「ANTIMINSS」を設立。夫でありモデルのアレクサンダーと共にタレントとしてテレビ番組に出演することも少なくない。アパレルと言えば、4月にAKB48を卒業する小嶋陽菜も自身がプロデュースするポップアップショップ「22;market」を期間限定で展開していた。卒業後には更なる進展が予想できる。


 新たにYouTuberとしてチャンネルを開設するメンバーも存在する。元AKB48の永尾まりや、高城亜樹。在籍メンバーでは、NMB48の吉田朱里、市川美織だ。中でも吉田のチャンネル登録者数は18万人余り(3月20日現在)と群を抜いており、メイク法を紹介する「女子動画」が女性ファンを増やすきっかけにも繋がっている。


 昨日には、元モーニング娘。の道重さゆみが芸能活動復帰公演『SAYUMINGLANDOLL〜再生〜』をスタートさせ“道重再生”を果たした。中には、道重のように表舞台に再び戻って来ることもある。第二のキャリアで夢を掴み、成功するかは、自分のアイデンティティをいかに捉えるかにかかっているのかもしれない。(渡辺彰浩)


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