滋賀学園が延長14回の熱戦制す　望洋・金久保、218球の熱投も力尽きる

【第89回選抜野球大会】
● 東海大市原望洋 2 − 6 滋賀学園 ○
＜3月22日　1回戦＞

　滋賀学園が延長14回の熱戦を制し初戦突破。東海大市原望洋（千葉）は粘り及ばず、選抜初勝利はお預けとなった。

　先手を奪ったのは前回大会ベスト8の滋賀学園。初回に5番知念の適時内野安打で先制すると、1−1の4回は8番棚原が犠牲フライを放ち再びリードを奪った。東海大市原望洋は3回、相手失策の間に1−1の同点に追いつくと、1点追う5回は2番藤本の中前適時打で再び同点に追いついた。

　中盤以降は東海大市原望洋・金久保、滋賀学園・棚原の両先発の投げ合い。金久保は延長10回表に無死二塁のピンチを背負ったが、後続をピシャリ。棚原も8回途中から12人連続アウトを記録するなど譲らなかった。

　試合が決したのは延長14回、滋賀学園は相手失策の間に勝ち越し点を奪うと、その後も3本の適時打を含む4連打を連ね、一気に4点を勝ち越した。

　棚原は14回裏のマウンドも3人で片付け、192球2失点の完投勝利。金久保も14回218球をひとりで投げ抜いたが、14回に力尽きた。