スーパーに入った途端、広いスペースが運動場に見えるのか走り出すわが子。
一方、おとなしいお利口な子を見ると「どうして、ウチの子はちっともジッとしていられないんだろう」と眉間に皺が寄ってしまいますよね。
でも、そのすばしっこさが将来、役に立つかもしれません。
そこで『子どもも親も幸せになる 発達障害の子の育て方』の著者の立石美津子がお話します。
先日、息子が通う高等部でマラソン大会がありました。全校生徒200名ほどの中、5キロ 23分07秒。優勝しました。
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思い返せば幼児期はスーパーで瞬間移動する忍者のように走り、行方不明になりました。でも、その時は「足が速くて素敵!」なんて思えず「どうしてジッとしていられないの!」と怒りは頂点に達していました。
今やその脚力をこんな形で発揮するなんて……。
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幼い頃「短所だなあ」と思っていたことが、生きていく上では強みになることがあります。
例えば“スーパーマーケットの暴走児 → 襲われたとき、逃げ足が速く助かる”とリフレーミングできますね。
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以下のように、短所は実は長所としての側面を持つことも。
×騒がしい → ○元気
×落ち着きがない →〇好奇心旺盛
×直ぐに怒る、キレる → ○立ち向かう気力がある
×しつこい → ○粘り強い ○諦めない
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×ふざけてばかりいる → ○ユーモアに富む
×忘れ物が多い、だらしがない → ○神経質ではない
×おとなしい → ○協調性が高い
×グズ、のろま → ○慎重である
×好き嫌いが多い、偏食である → ○舌が繊細で味覚がわかる
×お姉ちゃんの真似を直ぐする → ○人に関心がある
スーパーでお菓子欲しがって‟地べた泣き”したときも「自己主張が出来る子だなあ」ととらえ、「今、自分の欲求をコントロールしようとして戦っているんだ!」という見方をするとよいかもしれません。
筆者の息子は自閉症なのですが、人に関心がないのか、高校生になった今でも他者を意識して「勝った、負けた」にこだわることがほとんどありません。
ですから、マラソン大会の後、周りから凄く褒め称えられましたが、本人はそれほど喜んでいる風でもありませんでした。
一方、母親というのはどうしてもないものねだりしてしまうもの。
それを「競争心がない」「闘争心がない」とマイナスにとらえてしまいました。けれども、これをと短所と思うのではなく、“穏やかな性格”ととらえる努力が親側には必要なのかもしれません。
小学生時代は更に競争心がなく、運動会の徒競走でもトボトボ歩くだけ。
(下の写真、騎馬戦でもこんな風に騎馬に乗らずそこに立っているだけ)
これだって「運動会を欠席しなかった」「観客席にいないで、騎馬の近くにいて”参加している”」ととらえれば良いのです。
そして、今ではマラソン大会で全力疾走して、完走できるようにもなりました。それに、スーパーでは走り回ることもなく、転がって地べた泣きすることもないので、そこを評価してやり「成長したなあ〜」と実感します。
「超プラス思考」と思われてしまうかもしれませんが、“おめでたい親になること”、“親バカになること”が子育てのストレスを軽減する近道のような気がします。
なかなかハードルは高いと思いますが“リフレーミング”を是非、してみてください。
【画像】
※ Tomsickova Tatyana / Shutterstock
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【参考】
※ 〈マンガとQ&Aで楽しくわかる〉1人でできる子になる 「テキトー母さん」流 子育てのコツ』
※ 『立石流 子どもも親も幸せになる発達障害の子の育て方』
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