木村『A LIFE』草なぎ『嘘の戦争』2ケタ完走、爆死フジはワースト独占! 1月期ドラマ視聴率ランク

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2017年03月24日 10:04  サイゾーウーマン

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サイゾーウーマン

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 元SMAPメンバーの主演ドラマなど話題作が目白押しだった1月スタートの連続ドラマ。各作品が最終回を迎え、平均視聴率トップは木村拓哉主演の『A LIFE〜愛しき人〜』(TBS系)で、14.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)だった。SMAP解散後初の連ドラで、3位には草なぎ剛主演『嘘の戦争』(フジテレビ系)がランクインし、共に国民的スターの底力を見せつけた。

 木村が初めて医師役に挑戦した『A LIFE』は、欲望や友情、嫉妬が渦巻く医師や看護師たちの人間模様を描いた医療ドラマ。木村演じる主人公・沖田一光の幼なじみで壇上記念病院の副院長・檀上壮大(浅野忠信)と、沖田の元恋人で後に壮大の妻となった深冬(竹内結子)との三角関係も見どころの1つになっていた。木村は天才外科医として真面目に患者と向き合う沖田を熱演したが、視聴者は浅野演じる壮大の“不自然な前髪”やダミ声、アクの強いキャラクターに注目。Twitterなどでは「まさお」に関する実況が賑わっていた。初回視聴率は14.2%で、“視聴率王”の異名を持つ木村にしては低いスタートを切ってしまったものの、最終回は自己最高の16.0%をマーク。堂々の首位を飾った。

 平均視聴率2位は、吉高由里子主演の『東京タラレバ娘』(日本テレビ系)。東村アキコ氏による同名人気漫画の実写版で、アラサー独身女性の悲喜こもごもを吉高や大島優子、榮倉奈々が演じた。初回は13.8%で『A LIFE』に次ぐ2位と好発進だったが、最終回直前の第9話で初の1ケタ(8.5%)を記録。

 また、最終話の放送当日、22日には吉高と共演者の坂口健太郎が同局の情報番組『ZIP!』に出演したが、吉高の言動に疑問の声が続出する事態に。日本テレビ・小熊美香アナウンサーがイケメンモデル・KEYを演じた坂口について「ド突かれたいです」とコメントすると、吉高が「ドーン!」と言いながら突然、隣の坂口を突き飛ばし、小熊アナも巻き添えを食らいよろめいてしまったのだ。小熊アナは現在第1子を妊娠中のため、「吉高、妊婦に何やってるの?」「妊娠してる人に向かって、坂口くんを押すとか性格悪い」などと批判が噴出。肝心の最終回は11.1%で幕を閉じ、全10話の平均は11.4%だった。

 草なぎが主演を務めた『嘘の戦争』は平均11.3%(全10話)を記録し、3位にランクイン。初回は11.8%で4位だったが、スリリングな展開が視聴者を惹きつけ、全話2ケタで完走した。2015年1月期の草なぎ主演作『銭の戦争』に続く“復讐シリーズ第2弾”で、幼い頃に家族を殺された主人公が天才詐欺師となり、ターゲットに罠を仕掛けていくストーリー。同作は関西テレビ制作だが、同局は『銭の戦争』を手掛けた後のドラマ『戦う!書店ガール』『HEAT』などが次々と大コケしており、今作で久しぶりに平均2ケタに到達した。「相性が良い」とされているだけに、今後もカンテレ×草なぎのドラマに期待したい。

◎フジが大爆死でワースト総ナメ
 そして、ワースト3作品は全てフジ系ドラマという残酷な結果だった。ワースト3位は西内まりや主演の月9ドラマ『突然ですが、明日結婚します』で、全9話の平均は6.6%で終了。かつては高視聴率を記録していた月9枠も、フジ全体が不調のため下降傾向にあり、キャスティングが難航したと伝えられている。今作のオファーを受けた西内も急きょ海外留学予定を中止し、出演に至ったことを制作発表会見で明かしていた。また、相手役としてロックバンド・flumpoolの山村隆太が演技に初挑戦するも高視聴率にはつながらず、月9ワースト記録を大幅に更新した。

 ワースト2位は香里奈が主演を務め、NEWS・加藤シゲアキも出演した『嫌われる勇気』。初回は8.1%で、以後はほぼ6%台を推移していたものの、最終回は自己最低の5.7%だった。同作は、心理学者のアルフレッド・アドラーの「アドラー心理学」の解説本『嫌われる勇気――自己啓発の源流「アドラー」の教え』(ダイヤモンド社)を、大胆にも刑事ドラマにアレンジ。しかし放送が中盤に差し掛かる頃、日本アドラー心理学会は2月3日付でフジ側に抗議文を送付したことを発表。「日本のアドラー心理学の啓発・普及に対して大きな妨げになる」などと主張し、放映中止あるいは脚本の見直しの検討を求めていた。

 結果的になんとか打ち切りにならず最後まで走り抜けたとはいえ、全10話の平均は6.5%と大爆死。最終回でDVDやBlu‐ray化の告知がなかったといい、主に加藤のファンが映像化の有無を気にかけている状況だ。

 1月期ドラマの最下位は、小雪主演の『大貧乏』で、全10話の平均は4.9%だった。小雪演じる二児のシングルマザーが理不尽な社会に立ち向かう奮闘劇で、伊藤淳史、ジャニーズWEST・神山智洋らが出演。苦戦している日曜午後9時枠だが、今作も初回7.7%を記録後、4〜5%台の低空飛行が続いた。こちらも映像化の詳細を打ち出しておらず、公式サイトには「DVD化してほしいです」といった要望が相次いでいる。

 フジドラマで2ケタをキープできたのは草なぎ主演の『嘘の戦争』のみだったが、4月期は嵐・相葉雅紀主演の月9ドラマ『貴族探偵』、小栗旬と西島秀俊が出演する『CRISIS(クライシス)公安機動捜査隊特捜班』や『人は見た目が100パーセント』(桐谷美玲主演)、『櫻子さんの足下には死体が埋まっている』(観月ありさ主演)というラインナップ。他局では沢尻エリカ主演『母になる』(日本テレビ系)や、KAT-TUN・亀梨和也と山下智久が久しぶりにドラマ共演を果たす『ボク、運命の人です。』(同)ほか藤原竜也主演『リバース』(TBS系)が控えており、春ドラマのスタートに期待が高まる。

【2017年冬ドラマ(午後8〜10時台、民放5局)平均視聴率一覧】

1位『A LIFE〜愛しき人〜』(TBS系・日曜午後9時)全10話/14.5%
2位『東京タラレバ娘』(日本テレビ系・水曜午後10時)全10話/11.4%
3位『嘘の戦争』(フジテレビ系・火曜午後9時)全10話/11.3%
4位『就活家族 〜きっと、うまくいく〜』(テレビ朝日系・木曜午後9時)全9話/9.7%
5位『スーパーサラリーマン左江内氏』(日本テレビ系・土曜午後9時)全10話/9.5%
6位『視覚探偵 日暮旅人』(日本テレビ系、日曜午後10時30分)全9話/9.2%
7位『カルテット』(TBS系・火曜午後10時)全10話/8.9%
8位『下剋上受験』(TBS系・金曜午後10時)全10話/8.2%
9位『三匹のおっさん3〜正義の味方、みたび!!〜』(テレビ東京・金曜午後8時)全8話/7.1%
10位『突然ですが、明日結婚します』(フジテレビ系・月曜午後9時)全9話/6.6%
11位『嫌われる勇気』(フジテレビ系・木曜午後10時)全10話/6.5%
12位『大貧乏』(フジテレビ系・日曜午後9時)全10話/4.9%

※平均視聴率は単純平均視聴率(全話合計÷放送回数)。昨秋から2クール連続で放送された『相棒』『科捜研の女』(ともにテレビ朝日系)は対象外とする。

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