自分の顔にコンプレックスを抱いていない人は、そんなにいない。大抵誰もが「もうちょっと目がぱっちりしてたらな」とか「鼻筋が通ってたらなぁ」とか思っているものだ。
しかし、そのコンプレックスも個性。みんな承服しかねつつ、受け入れているのが現実である。それに、美人やイケメンの定義も、人によってさまざま。ある人には魅力的な顔立ちであっても、別の誰かには全く響かないこともあるし、結局万人が認める綺麗な顔立ちというのも、めったに存在しない。（文：松本ミゾレ）
イケメン先輩「目とかより、鼻の形や口元を見ちゃう」
先日、発言小町に「美人顔の条件は、顔の下半分？」と題された投稿がなされている。この内容というのがなかなか面白い。
投稿者は以前、ひそかに片思いしているイケメンの先輩と飲んでいた際に、好みの女性について聞いたところ、先輩は、他部署で働いているパートの女性を挙げたというのだ。
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「（顔が）整ってて普通に凄く美人。横顔が綺麗でドキッとするし、笑顔が上品」
と絶賛する先輩。投稿者はかなり悔しい思いをしたようだ。
さらにこの先輩、「顔で選べと言われれば、目とかより、鼻の形や口元を見ちゃう」とも話していたそうだ。後日、投稿者は件のパートさんを職場で観察してみたところ、確かに鼻筋が通っていて鼻も小さく、顎もすっきりした感じで、横顔も、笑顔も美しいことに気が付いたという。美人は鼻や口元が決め手になる、というこの先輩の意見に、悔しいながらも納得してしまったようだ。
「二重にして目を大きく見せても、口元が美しくないと美人とは言えません」
今回の投稿に対して賛同の声が寄せられた。
「夫曰く『美人は鼻だ。鼻の綺麗なブスはいない』と言ってます」
「昔から、『黄金比』とよばれる数値があるように、美しいと感じる比率があります。全体のバランスが大切だと思います」
「目より口元が重要でしょう。いくら二重にして目を大きく見せたり鼻を高くしても、口元が美しくないと美人とは言えません」
「たしかに男性は、意外と口元も見てますねぇ。私の主人も、口元に品格が表れると言ってたことがあります」
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全体のバランスが大切という声があるけど、まさにその通りで、このバランスって、特に横顔から見たときの違和感のなさがかなり影響してくるものに思える。
たとえば鼻が低かったり、顎が異様に小さいなどの違和感は、見ていると、つい「あれれ？」となってしまう。こういった、小さな違和感が感じられない顔というのは、一見地味でも美人の顔立ちの条件を満たしている、ということだろう。
最近つとに思うことだけど、女性の中にも、鼻や口元の重要性を理解している人と、そうではない人が両極端に分かれているように見える。
目元をぱっちりと見せるメイクをして、顔の上半分だけで勝負をかける女性って、一方でそれ以外の部分がおざなりなところがある。よく見ると化粧そのものが粗かったり、ちょっとだけヒゲが生えていたりする女性だっている。面倒なのかもしれないけど、そういう女性を見るにつけ「目元を盛るまえに対処するところがあるのでは」と思ってしまう。
まあ、化粧ってどうしても足し算の行為なので、パーツの主張が強いと悪目立ちしてしまうものだけど……。
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