妊娠中期から妊娠後期にかけて胸が大きくなるということがあります。胸の大きさに悩んでいるという方には嬉しい話かもしれませんが、では果たしてその胸の大きさは出産した後にも続くのでしょうか?
今回は妊娠すると胸が大きくなる理由と産後の胸の悩みについてみていきたいと思います。
妊娠すると良く胸が大きくなったという話が聞かれます。1カップ大きくなる方もいれば2カップ大きくなるという方もいらっしゃるほど。
ただしこれは全員に当てはまるわけではなく、個人差がありますので、もっと大きくなる方もいらっしゃれば、逆にほとんど変化がないという方もいらっしゃいます。
妊娠すると胸が大きくなる理由としては、生まれてくる赤ちゃんに母乳を与えるために、胸が大きくなるというものです。
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女性は妊娠すると生体内部環境に変化が現れてくるために、体内の女性ホルモンのバランスに変化が現れます。女性ホルモンは大きく分けて2種類あり、1つがエストロゲン、もう1つがプロゲステロンというホルモンです。
妊娠すると、とりわけ妊娠中期辺りから徐々にこれらのホルモンが多く分泌されるようになります。これらのホルモンは胎盤から分泌されます。
それぞれエストロゲンの働きは乳管の発育を、プロゲステロンは腺葉という乳房を構成している部位が発達するようになり、結果的に胸が大きくなります。
月経前に胸が張るという経験をしたことがある方も多いのではないでしょうか?
これは月経前にやはりエストロゲンや特にプロゲステロンが多く分泌されるために、同じく乳管や乳葉が刺激されます。それによって胸が張る、胸が大きくなるようになります。
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しかし月経周期はエストロゲンやプロゲステロンが分泌されたり分泌量が少なくなったりしますので、トータルでの胸の大きさに大きく変化は現れません。
しかし妊娠すると妊娠中期から出産するまでエストロゲンやプロゲステロンは分泌し続け、さらに着々と分泌量も多くなってくるために胸が大きくなってくるのです。
この時にはもちろん個人差があるので何とも言えませんが、一般的に1〜2カップ大きくなるくらいと言われています。しかし中には3カップ以上大きくなる方もいればほとんど変化がないという方もいらっしゃり、個人差がありますので、一概には言い切れない部分があります。
かといって妊娠や出産に影響があるわけではありませんので、心配いらないと考えられます。
出産後急激にエストロゲンやプロゲステロンの分泌量は低下します。これらは胎盤から分泌されていたものなので、出産と同時に胎盤も取れるために分泌量は当然低下します。
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ということはこの時点で乳腺の発達は抑制されるということが分かります。
さらに今度は乳汁の分泌を開始するようになります。これまで妊娠中は乳汁が分泌していなかったので、胸が大きくなってきましたが、出産後は乳汁の分泌が行われ、かつ乳腺の発達も弱くなってしまうので、胸の大きさは徐々に戻ってきます。
出産後は弾力性が無くなったという方も多くいらっしゃいますが、これは胸の皮膚が伸びてしまっているということと、乳腺が小さくなったという2つの要因から成立します。
もちろん出産後胸が大きくなったままという方もいらっしゃいます。
胸の大きさを出来る限り保ちたい場合には大胸筋を鍛えるなどをして、胸周囲の筋肉を落とさないようにしましょう。
【参考】
※ 坂井建雄、河原克雅(2012)『人体の正常構造と機能 改訂第2版』(日本医事新報社)
※ GlebStock、BlueSkyImage / Shutterstock
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