日中の眠気、15分の仮眠でスッキリ

0

2017年03月29日 12:01  QLife(キューライフ)

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

QLife(キューライフ)

年齢とともに睡眠時間は減少

 3月18日は春の「睡眠の日」。睡眠に関する正しい知識の普及・啓発を目的に、睡眠健康推進機構が制定しました。睡眠リズムが不規則になると、体や心の健康に与える影響が大きいのはいうまでもありませんが、眠れない日が続くと、生活習慣病やうつ病などの病気につながる恐れもあります。

 睡眠時間や質は年齢によって変わるといわれます。ドコモ・ヘルスケア株式会社が自社製品のウェアラブル活動量計「ムーブバンド3」の利用者1,100人(男性670人、女性430人)の睡眠データを分析した結果、やはり、年齢が上がるほどよく眠れなくなる傾向があることがわかりました。

 男女別・年代別に睡眠時間を比較すると、1日の平均睡眠時間が最も長いのが30代女性で6時間17分、最も短いのが50代男性で5時間38分でした。年齢が上がるごとに睡眠時間は短くなり、男女とも50代になると、30代より1日平均25分も睡眠時間が短くなっています。

子育て世代は睡眠不足気味に

 また、朝までぐっすり眠れているかを探るため、寝てから起きるまでの間に、目を覚まして起立程度の活動を行う睡眠の中断が起こった日の割合を示す「睡眠中断発生率」も調査。その結果、ここでも男性は年齢が上がるほど睡眠中断発生率が上がり、年齢とともに睡眠の質も下がることが判明しました。

 一方、女性の睡眠中断発生率が最も高かったのは30代で、男性とは違う結果となりました。そこで、既婚と未婚に分けて調べたところ、睡眠中断発生率は、既婚女性が23.2%、未婚女性が13.2%と約10ポイントも差が開きました。既婚者が上回った理由として、子育て世代でもある30代は、授乳や子どもの夜泣きなどで夜中に起きることが多いため、朝までぐっすり眠れないのではと推測できます。

 夜まとめて寝られず、日中に眠くなってしまったときは仮眠がお勧めです。ただし、だらだらと“昼寝”をするのはNG。東京睡眠医学センター長の遠藤拓郎先生によれば、15分以上安定して眠ると深い睡眠に入っていまい、なかなか起きられなくなるそうで、仮眠時間は15分が効果的です。日中、猛烈な眠気に襲われたときは、アラームを15分後にセットして、“一眠り”してみましょう。(菊地 香織)

関連リンク

⇒元の記事を読む

    前日のランキングへ

    ニュース設定