浅草橋に無料の子ども食堂誕生--食事や学習支援・体験など包括的な支援を

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2017年03月29日 13:04  マイナビニュース

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日本初のフードバンク活動団体であるセカンドハーベスト・ジャパン(以下、2hj)は4月1日、2hjとしては初めての子ども食堂「Kids Cafe」を台東区浅草橋に開設。食の支援が必要な子どもたちに食事を提供するだけでなく、学習支援や体験・交流プログラムを実施し、子ども食堂の新たなモデルになることを目指す。利用は全て無料となる。

美容製品や栄養補助食品を製造・輸入・卸売販売するニュー スキン ジャパンは、このKids Cafe開設の取り組みに賛同し、同施設開設を全面的に支援。Kids Cafeで提供する食材は食品関連企業からの寄贈食品を活用、運営についてはニュー スキン ジャパンが資金を支援し、ボランティアの協力を得て行っていく。

厚生労働省が2016年に実施した「ひとり親家庭の生活状況に関する調査」によれば、ひとり親家庭の2割が過去1年に家族が必要とする食料を買えなかった経験があると回答している。そうした中、子ども食堂の取り組みが全国的に広がりつつあるものの、大半の子ども食堂は日常的に稼働できておらず、週1回もしくは月に数回というのが実態となっている。

こうした状況を踏まえ、Kids Cafeは木・金・土曜日の13時30分〜17時、まずは週3日の実施体制でスタートし、運営基盤を安定させながらその頻度を週5日まで増やし、営業時間も19時まで延長していく予定。営業時間中は、お惣菜、おにぎり、果物、あるいは2hjのセントラルキッチンで作るお弁当など、食事やおやつを提供するとともに、宿題のサポートや英語など外国語に触れるプログラムなど学習支援を行う。

また、土曜日に毎月1回程度の頻度で、子ども向け料理教室、食の大切さを学ぶプログラム、外国人ボランティアによる異文化体験など、遊びを交えながら子どもたちの視野が広がるようなイベントを実施する。

こうした情報を必要な人にひとりでも多く伝えていくために、1万人以上がフォローする同団体のFacebookなどのSNSの活用や、台東区を始めとする行政機関、周辺のNPO法人や団体などとの更なる連携を図っていく。

2hjは、築いてきた企業・団体サポーター、ボランティアのとのネットワークを生かしてKids Cafeを恒常的・継続的に運営することで、Kids Cafeを様々な事情のために家庭で食事をとるのが難しい、あるいはひとりで食事をとらなければならない子どもたちにとっての居場所としてはもちろん、より開かれた、様々な人が子どもたちの成長に積極的に関われる場所にしていくという。

Kids Cafeの所在地は東京都台東区浅草橋4-4-4ナミカワビル1F。ビル1階スペース(20.2平方メートル)に17席を設置する。4月1日より、まずは毎週木・金・土曜日の13時30分〜17時に運営する。
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